魯卿あん便り…【作品傳百世 石黒宗麿展】鵲鴣斑

IMG_1467-2.jpg

宗麿先生の作品には中国古陶からの影響を見られる作品が多く、中でも木葉天目茶碗をはじめ、黒釉作品には名品が目立つ。黒釉のルーツを遡ると、恐らく中国の漢時代に誕生し、三国、南北朝を経て唐、宋代には高品質な黒釉製品が作られた。日本では南宋代に僧侶が持ち帰った天目茶碗が代表的である。鉄分を含む釉薬は酸化焼成することで黒く発色する。また鉄分を減らし、窯内を酸欠状態にして還元焼成することで青瓷となる。柿釉を含め、鉄を主とする釉薬を用いたやきものを鉄釉陶器と総称し、宗麿先生はこの技術を高度に体得したと評価され1955年に人間国宝に認定された。


IMG_1466-2.jpg

鵲鴣斑盌 共箱 13.8 / 13.2 / H9.1cm


IMG_1470-2.jpg

小山冨士夫先生の「石黒宗麿 人と作品」に布海苔を加えた柿釉の下地に蝋で点文を打ち、その上に布海苔を少し入れた黒釉を掛けて高火度焼成した鵲鴣斑(しゃこはん)を作ったと記している。元は宋代に記したとされる『清異録』にある鷓鴣鳥の羽文に由来する鷓鴣斑の転用である。鷓鴣斑は鷓鴣という鳥の羽毛斑のような斑点が焼成によって現れた窯変茶碗の一種の事であるが、 宗麿作品の場合は黒釉と褐釉を掛け合わせて斑状に表わしたものを指している。戦後さらに技法を発展させ、鳥や魚など具象的なモチーフを生き生きと描いた作品を生み出された。

IMG_1474-2.jpg

本作は高台以外をたっぷりと黒釉が掛かり、側面には茶釉で檜垣門が描かれている。指でこすった様な塗り方は効果的なアクセントとなり力強さと全体に深みを与えている。見込みを覗くと極小の気泡が抜けた後に光が当たることで「満天の星」の様な景色を見せている。(観)


京橋・魯卿あん


【作品傳百世 石黒宗麿展】


開催期間:2021315() 2021327()


休業日:320()21()


◆◆◆



ご入店時のお願い


新型コロナウイルス感染拡大防止の為、ご来苑のお客様には

手指の消毒とマスクの着用をお願いしております。


なお、マスクをお持ちでないお客様にはマスクを差し上げております。

スタッフまでお申し付けください。


また、店内が混み合うのを避けるため、入店時の人数を制限させていただく場合がございます。

ご了承くださいませ。


ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。



◆◆◆


京橋 魯卿あん <Rokeian>

 〒104-0031 中央区京橋2-9-9 ASビルディング1

 営業時間:11:0018:00

 定休日:日曜日・祝日

TEL: 03-6228-7704 FAX: 03-6228-7704

E-Mail : info@kurodatoen.co.jp

https://www.kurodatoen.co.jp/rokeian/


しぶや黒田陶苑


黒田草臣ブログ


※無断転載、再配信等は一切お断りします。