ひこばえ

3月に雪が降り、雨も降り、少々乾燥気味だった大地は水不足が解消したよう。我が家の庭のコブシの木は、若緑色の葉の割合が増えてきて、季節が移ろうのを日々感じる。そろそろ芝生にも気を配る時期の到来。芝目の間に次々と顔を出す雑草取りを気が付いた時に少しでもしないと、芝生が駆逐されるから、面倒でもやらないといけない。しっかり根付いた芝の隙間から生…

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陶房の風をきく ~オブジェ焼 八木一夫・鈴木治・山田光・益田芳徳展 2週目

先週から始まっております【オブジェ焼 八木一夫・鈴木治・山田光・益田芳徳展】。予定を変更し、4月14日(火)まで3週に渡り、ご紹介しております。今週は鈴木治先生を見てまいります。 鈴木治先生は1926年京都・五条坂で永楽善五郎工房の轆轤職人だった家に生まれます。子どもの頃から轆轤技術を身につけ、京都の訓練所で轆轤を教えている時…

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オブジェ焼 八木一夫・山田光・鈴木治・益田芳徳展 ~作品紹介 2週目~

今週の始めには、昭和の時代から笑いの世界を牽引された志村けんさんが、時を賑わすウィルスが原因でお亡くなりになり、多くの方々に衝撃が走ったのではないでしょうか。子供の頃は“ただただ面白いオジサン”と思っていた方が、歳を重ねるごとに、その優しく、真面目なお人柄を画面を通して感じていました。一視聴者でありながら、深く、重く、沈むような気持ちは…

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魯卿あん便り~魯山人の土瓶

突然の降雪やウイルス等、なかなか美術品に触れるどころではないという感になりつつありますが、昨今の状況の中、皆様はいかがお過ごしでしょうか。京橋では北大路魯山人先生の作品を常設で展示しております。魯山人の土瓶の中でもここまで小型なものはそうそうみかけない。織部釉は緑碧色を呈し、縁のところの釉だまりなどに魯山人の鋭敏な感性を見て取ることがで…

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ピンホール

車を運転をして通る時、運転席の窓越しから、にわかに淡いピンク色の光が差し込んでくるのが好きで、毎年この時期になると、その道を通ることにしている。もちろん、車で通り過ぎるのだから、ものの1分もかからない距離なのだけれど、桜の花の力で車内の空気の色が変わるのは特別な感覚で他では味わえない。今年は、世の中が浮かれてばかりもいられない状況なだけ…

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陶房の風をきく ~ オブジェ焼 八木一夫・鈴木治・山田光・益田芳徳展

今週から始まります【オブジェ焼 八木一夫・鈴木治・山田光・益田芳徳展】。4月7日まで2週に渡り、ご紹介いたします。まずは、走泥社の中心人物でもあった八木先生。多くの作品で様々な表情を見せてくれる先生は、日本のやきものの中心地、京都・五条坂で生まれます。 戦後、日本の陶芸界に先駆的、前衛的な集団として知られる「走泥社」を創設し、長い歴史…

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オブジェ焼 八木一夫・山田光・鈴木治・益田芳徳展 ~作品紹介~

今週の頭には桜が7分咲きとなり、世間を賑わすウィルスの話など、どこ吹く風……といった顔で爽やかに春の訪れを感じさせ、また心を解きほぐしてくれるようです。その桜の開花を待っていたかのようにお見掛けした、羽織袴の女学生たち。このご時世、例年よりもお見掛けする人数は少ないものの、その晴れやかな姿は美しく、神々しいほどです。 さて、先週は走泥…

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色とりどりの春~江波冨士子先生のGLASS

東京ではいよいよ桜も満開になりました。 当苑の花入を彩る花たちも、ほんのりと遠慮がちにお化粧をしたような、淡くて若い和花や洋花が わたしたちの心に麗らかな風をもたらしてくれます。 公園の桜の下にあるお砂場でしゃがんで、一生懸命に土を触っている子供たちからも、低木の茂みにくぎ付けになっているお兄ちゃんたちからも、「あっ、…

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魯卿あん便り…グローバル化する美意識

戦後、昭和20年代中頃には魯山人先生の元には優秀な職人たちも揃い、焼きや釉調、造形に深みのある素晴らしい作品が多数展開される。銀座にオープンさせた「火土火土美房(かどかどびぼう)」では自身の作品が占領軍の兵士たちからも大きな反響を得ることになる。この出来事は今まで日本人だけを相手にしてきた先生にとって大きな意識変化へのきっかけと…

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「鵜の目 鷹の目」益田屋 硝子展

花も草木も芽吹き、お花見日和の週末になりました。 20日より「硝子 益田芳徳展」を開催しております。これから暖かくなってくると涼やかなガラスを用いたくなります。 茶碗、水指や花入、硯やオブジェ作品が並んでおります。 …

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春光に遊ぶ 【硝子 益田芳徳展】より

暗いニュースばかりが飛び交っていますが、それでも季節は巡り、街では桜の知らせが聞こえてきました。夏になる前の僅かな期間ですが、春の光は何か特別な柔らかさを感じます。 昨日から始まりました『硝子 益田芳徳展』。「間(あわい)」という言葉が相応しい繊細な色彩のグラデーション。有機的で生命感溢れる造形。オブジェと用の器どちらも手掛けなが…

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新型のウィルスの猛威が世界規模で広がっている状況で、ファッションの世界も例年とは違っているらしい。暗い雰囲気を打ち出しているところもあれば、人々の繋がり・愛を芯に未来に対する希望を表現するブランドなど。そして、我が道を行く的なところもあり、そんな中で、印象的だったのがあるデザイナーの言葉。「瞑想の旅に出ていて、パンデミックのことを知らな…

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陶房の風をきく ~硝子 益田芳徳展

明日から硝子の益田芳徳展が始まります。当苑では珍しいガラス作家さんの展示となります。 ◇益田先生は、東京で茶華道具商を営む家に生まれました。 中学時代の教師利根山光人の指導によって開眼し、画家を志すようになったそうです。早くも高校の頃には油絵をコンクールに出品するなどされていたといいます。卒業後は家業を継ぎつつ絵画制…

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硝子 益田芳徳展 ~作品紹介~

先週、東日本大震災より9年を迎え、改めてあの日以降映像で流れた痛ましい光景を思い出し、衝撃的な胸の痛みを感じました。普段はキラキラと光る美しい水面も、時として想像がつかないような勢いを持って意思を持って動く生き物のように立ち上がるのだということを知りました。さて、今週の金曜日からは、走泥社創立に関わったお一人である硝子作家、益田芳徳先生…

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春を待つ

 例年よりもかなり早い桜の開花予想ではありましたが、期待通りに蕾が膨らんできているのを眺め眺め、ついに先日、花が開いた枝を見つけました。皆さまももうご覧になられたでしょうか。雪が降ったり、急に強風となったり、あられが降ったり竜巻となった地域があったりと、もぞもぞと目覚め出てきたばかりの地中の命にとっても厳しい生への洗礼となりましたが、そ…

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魯卿あん便り~陶藝家の父 富本憲吉展 第二週

今週も京橋 魯卿あんにて富本憲吉先生の展示会を開催しております。 『模様より模様を造る可からず』の言葉に代表されるように富本先生は一貫して自らの理想とする美しさを独学によって体現するという姿勢を貫いた。大正期のいわゆる大和時代(1913~1926)から「大和川急雨」「竹林月夜」に代表されるような故郷安堵の風景を基にした独自の模様を…

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土の記憶 『松永圭太作品展』より

堆積した土肌のような、風雨にさらされた樹皮のような、太古の生物のような…。 松永さんの作品を初めて見た時にこうした「何か」に喩えたくなる気持ちになりながらも、仔細に見ればそのどれとも異なる実際の陶肌、造形に不思議な魅力を覚えました。何か別の記憶を想起させながらも、全く新たな表現が生まれている魅力と言い換えることができるかも知れません。…

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抜け殻

学校が休みで、かつ人が沢山集まる場所へは行かないようになどと、御達しが出ているのでは、むやみに外出もできないし、ならば家で何をするか。ゲーム三昧といきたいところだが、そうは問屋が卸さないらしい。授業の遅れも懸念されるため、課題が出ていたり、自習用にドリルが売れているのだそう。漢字ドリルや計算ドリルだけならいいけれど、他の教科のドリルも用…

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陶房の風をきく ~松永圭太作品展

明日から始まります松永圭太展。酒器展や湯呑展で少しずつお取扱いさせていただいて来ました若手の作家さんで、当苑では初めての個展となります。そんな松永先生に個展に向けてお話を伺いました。 ●初めての個展は原点回帰。もともと建築を専攻されていた松永先生。美濃で陶芸をされているご両親のもとで育ち、大学卒業後、多治見市陶磁器意匠研究所で学ば…

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