常設より〜木村展之先生のぐい呑
本日は常設より木村展之先生のぐい呑3点をご紹介致します。
ほんのりと明るい色味。下部にぽってりと溜まっている厚くかけられた釉薬。
写真下の2作品は米色瓷(上)と萌黄瓷(下)という、春を思わせるようなほんのりとした色味のぐい呑です。
ちょうど蕾がいくつか開いたばかりの白い梅の花のように、透明感のある色。
釉薬が流れ落ちた口の部分は、薄っすらとかかる米色と素地の色が重なり合い、キラキラと煌めくグラデーションがなんだか魅惑的です。
こちらはほんのりと萌黄がかったぐい呑。
そして、木村先生と言えば、きりりと厳しいアウトラインで空間から切り取られたようなフォルム。
窯の熱で歪まないよう、ギリギリのラインを狙っていらっしゃるというシャープさはスタイリッシュで現代的な印象です。
しっかりとした安定感を感じるのは、下部に溜まった釉薬が与える重みのせいでもあるのでしょう。
鉄耀の作品は、光の角度によって深い群青色に反射する部分が生まれます。何かが蠢くような気がして、覗き込んでしまいます。
現代作家さんが出品された新春の大酒器展は終了しておりますが、ご紹介できる酒盃などはまだまだございますので、気になる作家さんや作品などございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
また、京橋 魯卿あんでは、現在大酒器展(巨匠作品特集)を開催しております。
オンラインでもいくつかご紹介しておりますのでご高覧いただけましたら幸いに存じます。
https://www.kurodatoen.co.jp/exhibition/202102010213ro/
【魯卿あん 酒器特集展】
開催期間:2021年2月1日(月) ~ 2021年2月13日(土)
休業日:7日(日)、11日(木)
Exhibition of Grandmasters’ Tokuri & Guinomi (at Rokeian, Kyobashi)
Exhibition : February 1 to February 13, 2021
Closed on Sundays and holidays
しぶや黒田陶苑Shibuya Kurodatoen
電話:03-3499-3225
E-mail:info@kurodatoen.co.jp
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