魯卿あん便り~魯山人と古美術~

ふと傘をさしている人といない人がいるなあと見ていると、急に雨粒が大きくなって、慌ててお店の傘立てを出しました。しばらくすると、いつの間にか止んでいる。と思ったら、また強く降り出す。気まぐれな天気の中に着々と梅雨前線の輪郭を描き始めている様子が感じられます。

京橋の「魯卿あん」に会場を移して『魯山人と古美術』展が2週目に入りました。興味深い作品がございますので、どうぞ折りたたみ傘をお持ちになって、お運びくださいませ。

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No.30 鶏龍山茶碗 16.0 / H7.8㎝

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侘び茶が流行しだした桃山時代から、茶人の間で珍重されてきた焼き物に「鶏龍山」がある。朝鮮半島の粉青沙器であり、李氏朝鮮時代の前半、15世紀を中心に作られた磁器の一種。鉄分の多い陶土に肌理細かい白土釉で化粧掛けを施し、透明釉を掛けて焼成した。愛陶家たちの垂涎の李朝陶で、魯山人先生も好んで、「鶏龍山絵刷毛目徳利」「鶏龍山絵刷毛目壺」「刷毛目茶碗」などを所蔵していた。昭和初期に星岡窯で再現したいと試作されたが、李朝のそれとは明らかに差があった。その原因が粘土の違いにあると気付き、45歳の時に朝鮮半島へ赴き発掘調査をしたほどである。
描かれた唐草のような絵柄は力みがなく、今見ても実に自由闊達さを感じる。


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軸:「陶の字」 陶々菴箱
No.31須恵器 16.5 / 16.2 / H23.8cm
花: タカノハススキ・ホタルブクロ

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小ぶりなフラスコのような須恵器である。自然釉が実に素直に流れ落ち、野草のような趣きの花が良く似合う。ポタっと底に付いた小さなかたまりが幼子のおへそのようで愛らしい。




《魯山人と古美術》

61() 630()
11:00 - 18:00
定休日:日曜・祝日
於:京橋店「魯卿あん」
TEL/ FAX 03-6228-7704


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