埋火

当苑のある渋谷。新しいビルの建設ラッシュや、銀座線がリニューアルしたり、日々少しずつ様相が変化している。85年の歴史をもつデパートも3月いっぱいで閉店すると総決算の売り出し中。山手線に沿ってあった、よくダンスの練習をしている姿が見られた公園も新しい複合商業施設として生まれ変わるべく、重機が動いている。長い間、見慣れた通い慣れた景色や場所が、全く別の建物や施設に変わっていく。いったいどんな風になるのか、気になるところである。


本日初日を迎えました『新里明士新作展』も、先生の作品の到着をわくわくしながら、待っていました。タイトルにもあるように、先生の意気込みにあふれた新作が皆様をお迎えします。

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こちらは、先生の代表的な白い光器の世界が広がります。

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21 青碗

こちらの棚には、青や緑、白の器が色とりどりに並びます。
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16 緑笥

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14 青笥

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15 白笥

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17 黒盃

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19-2 黒碗

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20 緑碗

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22-1 緑碗
緑色の違いを見るのも楽しい緑碗。

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23-1 シガラキ碗

こちらも先生のお茶碗です。見慣れた作品とは、雰囲気がかなり違いますが、先生の別の一面、是非ご覧ください。

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水指もお作り下さいました。

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額: 難波田龍起 「敦煌を想う」
13 光蓋器

新里先生の作品の代名詞ともなっている光器の模様。大小の小さな円の連続が織りなすそれは、一つとして同じものがなく、緻密な作業にただただ驚くばかりです。

_MG_9072光器.jpg_MG_9074光器.jpg_MG_9077光碗アップ.jpg_MG_9146模様-3.jpg_MG_9128模様2b.jpg_MG_9127光器↑.jpg


今週の花

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3 光器
ツルウメモドキ

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先生の繊細な点のらせん状にツルウメモドキのツルの弧が沿い、ハーモニーを奏でます。

先生の代表的な「光」と冠した白い作品たち。数えきれない幾千、いやそれ以上かもしれない半透明の大小の円。その衣に包まれた作品は、白であるにもかかわらず、寒々しい感じを全く受けないから不思議だ。その薄さ故に、冷たい感じを受けて当然と思えるのだが、むしろ温かみを感じる。なぜだろう?

子供の頃、冬休みに泊まりに行った親戚の家に火鉢があった。炭を燃やして、暖をとる暖房器具。今のガスや灯油のファンヒーターのように、温風がサッと出て部屋中を瞬時に暖かくするなんていうパワーはないけれど、灰の上の赤々と燃えた炭に手をかざしていると、炭を見ながら、なんだか気持ちまで、とろんと温まってくるようだった。そして、夜寝る前には、伯母か伯父がその炭を火を消さずに、灰の中に埋めていた。もはや灰の上に火は見えないのだけれど、灰の上は微かに暖かかった。

先生の作品。その半透明の小さな円の一つ一つから、光が透過する。それだ!自然光も照明の明かりをも通すことで、青味がかった白が温かみのある白になり、体温にも似た温度をもつのではないか。あの火鉢の灰の奥の埋火の仄かな暖を思った。


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