『唐津 矢野直人展』 ~作品紹介~

台風のような土砂降りと、真夏のような蒸し暑い日照りを交互に繰り返す日々に、我々は切り替えが上手く行かずに身体の深部に鈍い重みを感じる今日この頃。 それに反するように、お庭の草花は一雨ごとに力強さを増してシャキッと、スクッと頭を持ち上げて力が漲るようです。 さて今週の金曜日からは、『唐津 矢野直人展』が始まります。 いつも矢…

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お茶を愉しむ~浜本洋好先生の斑

少し動いただけでも汗が滲む季節となりました。 同時に、屋内では冷房が効き始め、汗を出したり引っ込めたり、 体温の調節の機能がフル回転をしはじめる、長い夏の季節の始まりでもあります。 グビッと、一口に冷たいビールを飲むのも夏らしいですが、 この時期の熱い熱いお茶は、発汗機能を活発に保つための養生になります。 そん…

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魯卿あん便り~柔剛一体

手桶をモチーフとした作品は古今問わず存在するが、魯山人先生のそれは全体としては勢いに溢れながらも、肝心な部分においては細やかな気配りが見える、まさしく先生の持つ豪胆さと繊細さ、「柔」と「剛」がそのまま表出したかのような、得も言われぬ存在感を放つ。 まず壷を作るように一気呵成に轆轤を引き、その後すばやく側面を切り抜く。 把手の…

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見ると聞くとは…

少し前のことになるが、ある展示を見た。我々人間を含む哺乳類を取り上げたもの。陸に住むもの、海に住むもの、大きなものから小さなものまで、とにかく全部ひっくるめて哺乳類。 見た目から同じ仲間に見えても、分類上は別の種類の生き物だったり、反対に全く違って見えるのに、実は○○目が共通していたり。 哺乳類が地球の環境の変化にいかに適応して生き…

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『ひとりたのしむ 昭和巨匠陶藝逸品展』 二週目 ~作品紹介~

一雨降るごとに樹々の緑が力を増して深まるようです。 雨上がりに見るお花は、生き生きとして通常よりも色鮮やかに感じるのは私だけでしょうか。 今回の『ひとりたのしむ 昭和巨匠陶藝逸品展』の初日には、ここ関東でも梅雨入りしました。 湿り気を帯びた空気の中並ぶ作品達は静寂に包まれながら、いつも以上にひっそりと呼吸し、静かに各々の存…

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魯卿あん便り…魯山人志野

昭和5年、荒川豊蔵先生が大萱で志野の古窯址を発見してから、魯山人先生も志野や織部の再現に努めたが美濃には良質の長石がないことを知ると、修業時代の京都で世話になった内貴清兵衛が建てた若狭の別荘地から産出する良質の風化長石をもらい受けて志野釉とした。 志野茶碗 共箱 ※価格はお問い合わせ下さい 豊蔵先生、唐九郎先…

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「鵜の目 鷹の目」 令和最初のひとりたのしむ

梅雨の季節、露したたる紫陽花がとてもあざやかで美しいですね。 今週は、「ひとりたのしむ 昭和巨匠陶藝逸品展」を開催中です。 河井寛次郎  花手扁壷 加藤唐九郎  朝鮮唐津茶入 銘 布滝 岡部嶺男 鼡志野茶碗 荒川豊藏 瀬戸黒茶碗 黒田辰秋 螺…

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書は人なり  『ひとりたのしむ 昭和巨匠陶藝逸品展』より

日本美術特有の文化に「箱」の価値を重んじるというものがあります。 それは単なる作品保護、作品証明書という意味だけでなく、その作品の重要性、特質を所有者が価値付けるというレベルにまで達している文化とも言えます。伝来の多い名物の道具にはその時々の所有者が道具の格に応じた箱を其々に作らせ、何重にも入れ子にして大切に保管されてきました。道…

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刹那

物入れを片付けていたら、サッカーボールが転がり落ちた。白い六角形と黒い五角形の連続したあの典型的なボール。まじまじとボールを見ると、かなり蹴ったと見え、革が所々擦り切れて毛羽立ちスエード状になっている。両手で持って眺めながら、今日からFIFA女子ワールドカップ2019が開幕するのを思い出した。全仏オープンに続き、また夜更かしの日々が、し…

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『ひとりたのしむ 昭和巨匠陶藝逸品展』 ~作品紹介~

先日のお休み、しばらく手付かずにしていた庭の片隅を手入れをしようとジャングルと化した茂みに頭を突っ込むと、驚いたようにメジロの夫婦が飛び出してきて、しきりに何かを訴えかけてきました。 もしかしたら巣作り候補地となっていたのかもしれません。 しばらくすると諦めたようにどこかへ行ってしまいました。候補地から外れてしまったのなら、残念でな…

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湖畔の水面  ー 『伊藤秀人展』より 「鏡玉」 ー

「青瓷鏡玉」 凸レンズから着想を得たというその形状は単なる円盤ではなく、上面は僅かに弧を描いている。表面張力で器に湛えた水が盛り上がる様に、厚く施釉された青瓷釉が器胎全面に満ちている。  合子ではなく、厚みのあるレンズ状の器胎はしっかりとした重量があるが、胴の縁が僅かに中央よりも上部にあることで底部の周りに影が生まれ、浮…

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「鵜の目 鷹の目」 伊藤秀人の青瓷

雨過天青雲破処 青瓷をみるとこの言葉がしばしば思い出される。 その色は、ただ単に空色でない、もっと深いもので、心が動かされる色なんだと思う。 伊藤秀人さんの青瓷は美しい。 なにやら、惹き込まれる美しさがある。 青瓷袴腰香炉 青瓷筒香炉 青瓷三足香炉 …

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凛とした青瓷の世界 ~伊藤秀人展はじまりました

本日、伊藤秀人先生の個展が始まりました。 図録掲載作品は古典的な造形が多いですが、 追加作品としてモダンな造形の作品がいくつか届いております。 No.27 青瓷耳付香炉 展示会場では、古典的な造形の世界と、モダンな造形の世界。 それぞれご覧いただけます。 古典と向き…

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『青瓷 伊藤秀人展』 ~作品紹介~

5月とは思えぬ蒸し暑さが続き、体の芯が重くなってしまったここ数週間。 昨日から降った雨は、乾いた体を潤すように静かに整えてくれました。 心も体も落ち着かせるときは自然に触れる…… 中でも、水に触れたり、せせらぎ音を聞いたり、水面の動きを見たりするのが良いと聞いたことがあります。 ここ東京でお仕事をしていると、なかなかそんなシ…

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魯卿あん便り…真善美

厳しい審美眼を持ち、芸術に対して向き合われた魯山人先生。江戸時代後期の曹洞宗僧侶、良寛和尚は先生が心から尊敬し、作品(書や詩)から多大な影響を受けた人物である。先生が書かれた「良寛様の書」では良寛和尚と自分がどのような考えや点で絶賛しているのかを力説されている。 良寛詩筆筒 共箱 ※価格はお問い合わせ下さい。 「良寛…

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「鵜の目 鷹の目」 美しい曜変の世界

初夏の気持ちのいい時期のはずが、真夏のような暑さ、先が思いやられますね。 今週は、曜変天目の瀬戸毅己展を開催しております。 一作一作、宝石をちりばめたような、美しい作品。 同じものが一つとない、それぞれに個性があるように感じます。 曜変天目 曜変碗 曜変盃 …

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インクと万年筆

ポストを覗くと、DMやらの郵便物の中に1通の封書を見つけた。和紙の封筒に空豆が描いてある。 差出人はと見ると友人からのもの。家に入って封を切ると、そろいの和紙の便箋に空豆の絵。几帳面な字でいつかのお菓子のお礼や近況、他に友人のお店でのイベントのお知らせ。わたしが興味を持ちそうだと同封してくれたに違いないその一枚のチラシに思いやりが感じ…

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魯卿あん便り...見つける喜び

お昼の休憩に外出をする京橋界隈のビジネスマン達も、このまぶしい日差しに、いつもよりも言葉少なに眉を寄せて歩いている気がする本日です。 魯卿あんの店内は打って変わって穏やかな空気で、お客様をお迎えしております。 本日の床のお軸は「陶窯之図」 背景には、私たちの視線をハッと掴むような、短いスト…

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『曜変天目 瀬戸毅己展』 ~作品紹介~

GWのお休みに見上げた夜空には春の星座の一つである北斗七星の描く柄杓が空高くに輝いていました。 子供の頃、星の観察の課題で見上げた夜空は“宿題”と言う名が付くだけで半分嫌々…… そんな気持ちで見上げた先には、星は見えても星の点と点を結び合わせた星座を見つけ出すことは至難の業でしたが、大人になって見上げる空には、空に向けてかざす星座版…

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魯卿あん便り…本歌とは違った魅力

大正12年、大雅堂美術店を京橋に開業してから3年。美術店の2階で会員制の「美食倶楽部」を始める。魯山人先生が自ら選び抜いた古陶を用いて料理を振舞われた。古陶だけでは物足りなく感じた先生は石川県山城温泉にある須田菁華窯にて、美食倶楽部で用いる食器の制作をはじめる。作陶当初は以前より好んで所有していた明代の古染付や赤絵を手本とした作…

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