「鵜の目 鷹の目」鍛金と彫金 金工師 長谷川清吉の仕事

まもなく師走、秋から冬へと移ろう、なんとも、もの哀しい季節でございます。今週は、金工の長谷川清吉展を開催しております。南鐐(銀)、宣徳(真鍮)、銅など、素敵な作品がならびました。 南鐐薬鑵南鐐しのぎ丸茶器宣徳虫喰い建水  南鐐しのぎ丸茶器 南鐐唐草文盆 南鐐荷葉片口南鐐しのぎ酒盃 …

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名脇役は…  『金工 長谷川清吉 展』より

 ようやく冬らしい寒さになってきました。これからの季節、茶碗を掌に包みその温かさを肌に感じるとき、心が解れていくことを感じます。様々な面で先行きが見えにくい現在。一服のお茶がこれまで以上に日々の救いになっているような気もしています。 お茶自体は茶碗さえあれば喫することはできますが、その世界を多層的に深めてくれるのが他の道具との取り合わせ…

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改札口で大泣きしている女の子。お母さんとはぐれたのかなと、改札口の外を見ると、お母さんとおねいちゃんが何やら話しながら笑って立っている。どうやら、女の子は自分でパスモを持って、改札機に当てて出たかったらしい。幼児だから必要はないし、背伸びをしてもやっと届くかというくらいの背丈。それでも同じようにしたいのは、いつの時代も変わりないと、ちょ…

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陶房の風をきく~金工 長谷川清吉 展

明日より長谷川清吉先生の個展です。尾張徳川家御用鍔師である長谷川一望斎を襲名する名門茶道金工家のおうちに生まれた清吉先生。伝統を継承しながら、独自の表現も模索されています。今回、大きなテーマということではなく、次こういったものを作ろうと考えているものやイメージを形にしたとおっしゃる清吉先生。常に次に作ろうとしているもののイメージを持ち、…

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【金工 長谷川清吉 展】 ~作品紹介~

様々な変化があった今年。日常の些細なことに至るまで、今まで普通で当たり前であったことが、実は一番貴重で大事なものであったか身に染みて感じる時間となりました。多くの人が、一瞬、一瞬を大切に、自分らしさを保って過ごすことなど、深く問いなおす時間となったのではないでしょうか。さて、今週の金曜日からは2014年に当苑での初個展を開催させていただ…

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魯卿あん便り~銀刷毛目の徳利

魯山人先生は数万といわれる膨大な数の作品を遺された。その中には焼き上がりが甘かったり、景色が思うようにならなかったものが出てきてしまう。そのようなものでも先生は様々な方法でもって、作品として生き返らせた。銀彩はその代表的な手法といえる。この徳利は刷毛目でもって銀彩され、その動きのある刷毛の具合が観ていて地よい。口縁や下に緋色が出ている部…

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【青瓷 伊藤秀人展】新たなる挑戦

【青瓷 伊藤秀人 展】開催期間:2020年11月20日(金) ~ 2020年11月24日(火)営業時間:11:00 - 19:00https://www.kurodatoen.co.jp/exhibition/20201120/ 目にした時、それが自身のイメージとしての想像をはるかに上回る衝撃や感動を放つものは、そのものが誕生してから…

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「鵜の目 鷹の目」惹き込まれる青瓷

色づいた落葉がカサカサと音をたてる季節となりました。今週は、青瓷 伊藤秀人展を開催しております。惹き込まれるような 静かで澄んだ青…。美しい青瓷の作品がならんでおります。 青瓷 宙 青瓷 箱 青瓷 光 青瓷 洗 …

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その刹那をとどめおくもの 『伊藤秀人展』

日がな外で過ごす時、刻一刻と変化する景色を眺める中で、まさに息をのむような美しい瞬間と出会うことがあります。 しかしそれはほんの一瞬で、僅かな時間見入っているとすぐに光や風が変わり、次にはまた元の日常へと戻って行きます。今であれば写真や動画に撮ることも出来るかもしれませんが、レンズ越しには決して再現出来ないような瞬間です。 …

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目に見えないもの

風が強く吹くと、落ち着かなくなる。というのも、吹き溜まりになる我が家。季節柄、自宅の植栽の枯葉はもちろんのこと、よそから飛んできた落ち葉が手ぐすね引いて待ち構えているという感じで、集まっているのだ。風が吹き渡って、その落ち葉を再びどこか運び去ってくれるといいのだが、そうはいかずに形や場所を変えながら居心地がいいらしい我が家にとどまってい…

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【青瓷 伊藤秀人 展】 ~作品紹介~

夕焼けの空の雲や、刻々と変化する空色の変化が好きで、少し日が落ちてくると、我が家の特等席で静かに空を眺めます。先日は雲の隙間から天使が下りてくるときに描かれるような光の筋が、す―っと伸びて何とも神秘的なひと時がありました。 さて、今週の金曜日からは「雨過天青」といって、雨が上がった後の空のように澄んだ青色とも表現される【青瓷 伊藤秀人…

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【魯卿あん便り】小山冨士夫展

京橋 魯卿あんにて小山冨士夫先生の展示会を開催致しております。文部省の技官を歴任し戦後は、東京国立博物館調査員、文化財保護委員会調査官として陶磁工芸の調査と文化財指定など東洋陶磁史において欠かせない存在である先生。全国の巨匠とも交流が深かった。特に西岡小十先生においては、古唐津の陶片を研究されていた先生に作家になるよう進言したのはほかな…

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【魯卿あん便り】小山冨士夫展より

ここのところ空気が澄んできたためか、ベランダからは遠い空に富士山のシルエットが美しく見えるようになりました。 雲がない晴れた日に見られる、炎のような赤橙色の夕空を背景に富士が燻んだ濃色(こきいろ)から刻々と墨色に変わりそして姿を消すように空の色に混ざっていく時間は身の回りや心の中にある雑事を忘れさせてくれるようです。 現在京橋 …

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「鵜の目 鷹の目」大分国東からの菊池克作陶展

十一月も半ば、秋晴れが続いて、各地で紅葉が見頃をむかえております。今週は、菊池克 作陶展を開催しております。唐津の自然坊窯での修業を終え、産地ではない大分国東へ移住。地質調査からはじめ、土などの材料の採取、試験など、ゼロからの出発となった。築窯から十年数年が経った今、独特の作風がお客様の心をとらえてきているようだ。 掛分茶碗 井…

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あ る こ う  あ る こ う

少し前から聞こえてきた。お念仏?いやいや、そんな神妙な音ではない…。歩を進めると、徐々にその正体の察しが付いた。その主も、こちらに近づいてくるようだ。角を曲がって、何人もの子供達が「あるこう あるこう わたしはげんき~」と、手をつないでお散歩の途中だった。さすがに、ソーシャルディスタンスは保てないが、各々可愛らしい小さなマスクをして、歌…

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陶房の風をきく ~菊池克 作陶展

明日より菊池克先生の展示が始まります。東京ご出身ということもあって、毎年多くのご友人が当苑にもお越しになられ、小学校、中学校の同級生の方だったり、高校、大学と、ご友人だけではなく、担任の先生!までいらっしゃるのは、やはり先生のお人柄ゆえでしょう。毎回とても賑やかな店内です。 さて、そんな先生も国東(くにさき)で独立されて、早13年とな…

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【菊池 克 作陶展】 ~作品紹介~

「Go To トラベル」「Go To イート」など、今まで聞いたこともなかったキャンペーンが生まれ、段々と人の行き来が盛んになるのと同時に、徐々に感染者がまた増え始めています。不安な気持ちや、大事な人に会いたくなる募る思い、そんな様々な気持ちが入り乱れ、自分の気持ちを静かに整え直すのに一苦労したりします。心通う友人などが海外で活躍してい…

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さけのうつわ ~呑んべえの季節

すっかり朝晩は冷えるようになり、ますます日本酒の美味しい季節になりました。秋から冬にかけては特に日本酒に合う食材も豊富で、お酒もすすみます。 日本酒というのは他のお酒にはあまり無い、温度による変化を楽しめるお酒です。飛び切り燗というアツアツのお酒から、人肌燗、日向燗というぬるめの状態まで、実にいろいろな温度があります。 最近ではお燗…

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「鵜の目 鷹の目」備前 金重愫作品の品格の高さ

秋深まり、東京近郊でも、紅葉がみられるようになりました。今週は、 「金重愫作陶展 自選五十」を開催しております。品格の高さ、重厚感や繊細さを感じることができる作品50点が厳選されました。 備前耳付花入 備前鍔口花入 備前茶碗 信楽茶碗 備前茶碗 備前徳利 …

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静けさと強さ、そして優しさと 『金重 愫展 自選五十』より

季節の変わり目というのは途端に来るものですが、特に様々なことの続いた今年はあっという間の秋の風。すぐ目の前に冬の気配も感じられ、肌寒さと共に土もののやきものに自然と手が伸びます。 昨日から始まりました『金重 愫展』。前々回の徳利展、そして前回の酒盃展と酒器をテーマとした個展を続けてお願い致しましたが、今回は人気の酒器は勿論…

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