魯卿あん便り…グローバル化する美意識

戦後、昭和20年代中頃には魯山人先生の元には優秀な職人たちも揃い、焼きや釉調、造形に深みのある素晴らしい作品が多数展開される。銀座にオープンさせた「火土火土美房(かどかどびぼう)」では自身の作品が占領軍の兵士たちからも大きな反響を得ることになる。この出来事は今まで日本人だけを相手にしてきた先生にとって大きな意識変化へのきっかけと…

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「鵜の目 鷹の目」益田屋 硝子展

花も草木も芽吹き、お花見日和の週末になりました。 20日より「硝子 益田芳徳展」を開催しております。これから暖かくなってくると涼やかなガラスを用いたくなります。 茶碗、水指や花入、硯やオブジェ作品が並んでおります。 …

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春光に遊ぶ 【硝子 益田芳徳展】より

暗いニュースばかりが飛び交っていますが、それでも季節は巡り、街では桜の知らせが聞こえてきました。夏になる前の僅かな期間ですが、春の光は何か特別な柔らかさを感じます。 昨日から始まりました『硝子 益田芳徳展』。「間(あわい)」という言葉が相応しい繊細な色彩のグラデーション。有機的で生命感溢れる造形。オブジェと用の器どちらも手掛けなが…

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新型のウィルスの猛威が世界規模で広がっている状況で、ファッションの世界も例年とは違っているらしい。暗い雰囲気を打ち出しているところもあれば、人々の繋がり・愛を芯に未来に対する希望を表現するブランドなど。そして、我が道を行く的なところもあり、そんな中で、印象的だったのがあるデザイナーの言葉。「瞑想の旅に出ていて、パンデミックのことを知らな…

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陶房の風をきく ~硝子 益田芳徳展

明日から硝子の益田芳徳展が始まります。当苑では珍しいガラス作家さんの展示となります。 ◇益田先生は、東京で茶華道具商を営む家に生まれました。 中学時代の教師利根山光人の指導によって開眼し、画家を志すようになったそうです。早くも高校の頃には油絵をコンクールに出品するなどされていたといいます。卒業後は家業を継ぎつつ絵画制…

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硝子 益田芳徳展 ~作品紹介~

先週、東日本大震災より9年を迎え、改めてあの日以降映像で流れた痛ましい光景を思い出し、衝撃的な胸の痛みを感じました。普段はキラキラと光る美しい水面も、時として想像がつかないような勢いを持って意思を持って動く生き物のように立ち上がるのだということを知りました。さて、今週の金曜日からは、走泥社創立に関わったお一人である硝子作家、益田芳徳先生…

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春を待つ

 例年よりもかなり早い桜の開花予想ではありましたが、期待通りに蕾が膨らんできているのを眺め眺め、ついに先日、花が開いた枝を見つけました。皆さまももうご覧になられたでしょうか。雪が降ったり、急に強風となったり、あられが降ったり竜巻となった地域があったりと、もぞもぞと目覚め出てきたばかりの地中の命にとっても厳しい生への洗礼となりましたが、そ…

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魯卿あん便り~陶藝家の父 富本憲吉展 第二週

今週も京橋 魯卿あんにて富本憲吉先生の展示会を開催しております。 『模様より模様を造る可からず』の言葉に代表されるように富本先生は一貫して自らの理想とする美しさを独学によって体現するという姿勢を貫いた。大正期のいわゆる大和時代(1913~1926)から「大和川急雨」「竹林月夜」に代表されるような故郷安堵の風景を基にした独自の模様を…

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土の記憶 『松永圭太作品展』より

堆積した土肌のような、風雨にさらされた樹皮のような、太古の生物のような…。 松永さんの作品を初めて見た時にこうした「何か」に喩えたくなる気持ちになりながらも、仔細に見ればそのどれとも異なる実際の陶肌、造形に不思議な魅力を覚えました。何か別の記憶を想起させながらも、全く新たな表現が生まれている魅力と言い換えることができるかも知れません。…

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抜け殻

学校が休みで、かつ人が沢山集まる場所へは行かないようになどと、御達しが出ているのでは、むやみに外出もできないし、ならば家で何をするか。ゲーム三昧といきたいところだが、そうは問屋が卸さないらしい。授業の遅れも懸念されるため、課題が出ていたり、自習用にドリルが売れているのだそう。漢字ドリルや計算ドリルだけならいいけれど、他の教科のドリルも用…

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陶房の風をきく ~松永圭太作品展

明日から始まります松永圭太展。酒器展や湯呑展で少しずつお取扱いさせていただいて来ました若手の作家さんで、当苑では初めての個展となります。そんな松永先生に個展に向けてお話を伺いました。 ●初めての個展は原点回帰。もともと建築を専攻されていた松永先生。美濃で陶芸をされているご両親のもとで育ち、大学卒業後、多治見市陶磁器意匠研究所で学ば…

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松永圭太作品展 ~作品紹介~

東日本大震災から今日で9年が経ちました。未だに、被害の爪痕が残り、また心の傷も癒えることはありません。改めて、被害にあわれた方々に哀悼の意を……まだ元の生活に戻れない皆様に“決して忘れない”気持ちと共にエールをお送り致します。 昨日の朝、今年初めての鶯の囀りを耳にしました。まだ、たどたどしいその鳴き声に、自然と嬉しさと希望のようなもの…

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丸田宗彦先生のぐい呑、湯呑

緊急速報と渦巻く不安に目が回りそうなほど慌ただしく過ぎ去っていくこの半月です。当苑は通常通り営業、お客様も変わらずご来苑くださっていて…、作家の先生方の作品の力強さや、お客様の陶芸作品への情熱を改めて強く感じます。 さて、4月に恒例となっている丸田宗彦展もすぐそこです。毎年毎年、新しい試みを示してくださる先生。それに先立ち、当苑に…

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魯卿あん便り~陶藝家の父 富本憲吉展

本日より京橋 魯卿あんにて富本憲吉先生を特集した展示を開催しております。富本先生は特定の師を持たず、『模様より模様を造る可からず』の言葉に代表される厳しい制作態度を生涯にわたって貫きました。これはほとんどすべての作り手が通るであろう古陶に倣うというという過程をほとんど経ず、一貫して自らの理想とする美しさを独学によって体現するという姿勢で…

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「鵜の目 鷹の目」忘れられない黄瀬戸

コレクターのまなざし 各務周海特集 近現代の黄瀬戸を語る上で、この方は無くてはならない存在。品格のある黄瀬戸をつくりだしていた各務周海先生の作品が一堂に集まりました。 作品を見ると、今でも、にっこりとして、煙草をふかす先生の顔が思い出されます。亡くなられた時、私たちにとって、大切な美濃の宝が逝ってしまったと、本当に残念でなりませんで…

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息吹を感じて 「コレクターのまさざし 各務周海展」より 

連日どこか落ち着かない話題ばかりが続いていますが、やきものを手中におさめ矯めつ眇めつ眺めていると、そうしたこわばった心がほぐされるような気持ちになります。季節は冬から一歩一歩と春の日差しへ。足元には可憐な花が咲き、新芽がそこかしこに芽吹くこの時期。まるで野山の生命力を作品に閉じ込めたような力強く生き生きとした作品が当苑の会場に並んでいま…

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生き様

先月、冬のコートから春仕様のそれに衣替え…などと書いたが、昨日は夕方から、東風吹かば~ならぬ、冷たい北風が吹いて、思わずストールを首元にグルグルと巻き付け、カメのように首をストールの中に引っ込めて帰った。まだまだ、「伊達の薄着」とはなれそうもない。そんな寒い日には、暖かな部屋に入るとホッとするように、本日初日の『コレクターのまなざし~各…

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陶房の風をきく ~コレクターのまなざし 各務周海特集

明日より始まります周海先生の展示。2009年、ようやく新しい倒炎式の薪窯が完成されたばかり、これからご自分の集大成としての作品を次々に生み出そうというときに、交通事故で突然お亡くなりになった先生。今回ご紹介いたしますのは、当苑でお取扱いをする前から周海先生の窯出しへ行かれていたほど先生をお好きだったあるお客様がお持ちだった作品たちです。…

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コレクターのまなざし~各務周海特集 ~作品紹介~

当苑お庭の日向水木(ヒョウガミズキ)のお花が咲き始めました。少し青味を帯びた鶸色(ひわ色)は鶸の羽の色にちなんだ色名らしく、淡く優しい色合いで、何とも初々しい可愛らしさ。そんな美しい花の黄色と呼応するように、店内には“やきものの黄色”が並びます。 会場 当苑お庭:ヒョウガミズキさて今週の金曜日からは、長きに渡り当苑とお付き合い戴いて…

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