力みのない絵

このところ、毎朝見るとがっかりする。前の日に洗車したばかりのボンネットとフロントガラスにうっすら黄色味がかった細かい粉がまぶされている。埃も混じっているだろうが、花粉。晴れた日に洗濯物を外干ししたら、取り込む時によくはたいてくださいと天気予報でも言っている。アレルギーの原因や、厄介者にされていて気の毒だが、こんな困りごとも。打って変わっ…

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陶房の風をきく ~陶藝家の父 富本憲吉展

暦の上ではもう春とはいえ、実際には日ごとに暖かかったり寒かったり、だんだんと季節が移り変ろうとしています。先週より開催しております富本憲吉展。会場には白磁や染付が醸し出す静謐な美しさと、色繪がまとう煌びやかな色彩があります。 さて突然ですが、大きな木箱の中を開けてみると、たとう紙に入ったこちら。何かおわかりになりますでしょうか。 …

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【陶藝家の父 富本憲吉展】 二週目 ~作品紹介~

少し過ごしやすい気温になってきて、コートを裏無しの軽い仕立てのものに衣替えしました。朝、足早に駅に向かう道のりも、寒さに首を縮こませて歩いている時とは違い、様々なところに目が行くような気がします。気付けばご近所のお宅から覗く沈丁花のお花が満開になっていました。甘い香りが漂って、より足取りが軽くなります。さて、先週より始まりました【陶藝家…

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魯卿あん便り〜【書畫のあるくらし】

京橋では現在、渋谷より会場を移しまして、【書畫のあるくらし】展を行っております。いつもよりも落とした照明が、それぞれの作品が表現する抑揚を強調して、渋谷での姿とは趣きを変えてお出迎えいたします。 2. 徳岡神泉  水仙軸 32.5 / 45.0cm共箱¥1,000,000(税込/including tax) 穏やかな色…

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大和時代を観る ~陶藝家の父 富本憲吉展より~

週が明けてすこしづつ冬の寒さが和らぎつつあるこの頃ですが、今週も陶藝家の父 富本憲吉展を渋谷にて開催しております。富本先生の作陶は「大和時代」「東京時代」「京都時代」と三つの時代に分けて考えることが通例となっており、この区分は富本先生自身が「作陶四十五周年記念展」において自ら提唱したものです。今回の展示では白磁や染付、色絵磁器など円熟味…

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白の世界 『陶藝家の父 富本憲吉展』

「富本憲吉」という名前を聞いて皆さんが思い起こすものはどんなものでしょうか。 故郷安堵村の何気ない風景を題材とした模様、四弁花・羊歯文に代表される生き生きとした連続文様、楽焼から始まり、土焼き、磁器、色絵といった幅広い作域、様々な要素から富本先生の事を語ることが出来るかと思いますが、やはり「白磁」というのは外せないのでないでしょうか。…

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ドアを開けて驚いた。黄色い花がこっちを向いて咲いている。玄関のことではない、冷蔵庫の話。毎年見つけると真っ先に買っている菜花、すぐ使うつもりが延び延びになって、待ちきれずに咲いてしまったのだ。慌てて、茎の先を少し切り落とし水につけて花を楽しもうかと思ったが、蕾の分だけ食べて飾ればいいと聞き、本来の目的が達成できると、ちょっと嬉しくなった…

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【陶藝家の父 富本憲吉展】  ~作品紹介~

段々陽射しが強くなり、昼間には風が吹くと寒さを感じますが、冬用のコートをしっかり着込むと少し着込みすぎたかな……という感覚になってきました。気付けば庭のチューリップの芽が土から顔を出し始めています。少し青味を感じる青竹色のような新芽の先は、わずかに桃色がかって色付いたりして、より春らしさを感じます。さて、今週の金曜日からは美しい白磁の作…

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静謐な時間 【書畫のあるくらし】より

ここ数日はまさに動顛するかのような世界情勢に驚き、同時に次々とリアルタイムで流れる悲痛なニュースに胸が痛むばかりです。一刻も早い事態の収束と平和を願うのみです。 さて、先週から始まりました【書畫のあるくらし】はいよいよ明日27日が最終日となりました。様々な要因から心が大きく動く昨今ですが、そうした中でこそ作品達と向き合うときに…

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星を観る

様々な困難の中、終わったオリンピック。好きなスポーツには身内のように応援して一喜一憂し、結構疲れた。たとえ思うような結果が出せなくとも、勝った相手をねぎらう姿や爽やかなコメントを残す選手たちを見て、気持ちが清々しくなった人も多かったのではないだろうか。 当苑でも、気持ちが上がるような『書畫のあるくらし』が二週目に入りました。27日(日…

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【書畫のあるくらし】   二週目  ~作品紹介~

ちょっと冴えないお天気が続いたここ数日。通常とまた雰囲気の違う展示の会場には、障子越しに静かな光が入り、落ち着きある雰囲気が流れています。先週の金曜日から始まりました【書畫のあるくらし】と題した展示会。普段手に取りやすい酒器やお茶碗などの作品を好んで足を運んで下さるお客さまにも、その空間から雰囲気を変えて、生活の場そのものから愉しむ雰囲…

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【書畫のあるくらし】展より併設展示作品

今日は2月22日。同じ数字が3つも揃う日は年に2回しかない。何か特別な出来事がある日なのか調べてみると、初代アメリカ大統領ジョージ・ワシントンの誕生日であったり、最近であると2019年に小惑星探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウへの着地に成功した日であったりと、過去に目を向けると何かしら大きな出来事があったことが窺える。だがネットで検索を…

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さけのみの楽しみ〜加藤亮太郎先生の酒盃

ホームページにあります酒盃百選ページが更新された翌日には、たくさんのお問い合わせがあり、酒盃の人気振りを実感する日々です。本日は、上記ページには掲載されていないものの中より、多治見で作陶されている加藤亮太郎先生の酒盃をご紹介いたします。 織部酒呑 共箱 22,000円(税込)左)6.7 / H5.0cm右)7.1 / 6.8 / …

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「鵜の目 鷹の目」書畫のあるくらしも、また…

まだまだ寒い日が続いておりますが、新芽の膨らみ加減を見る度に、ささやかな嬉しさ感じている今日この頃でございます。さて、日々、やきものを中心とした美術品を扱って、美しいもの、素敵なもの、味わい深いものなどにふれ、感じることで心身ともに楽になるようことがあります。この感染症で閉塞感のただよう中、少しでも心安らぐ時間と空間があれば、ちょっとし…

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書を感じる 【書畫のあるくらし】より

しぶや黒田陶苑では年間40回以上の展示会を開催しており、その大半は陶芸に関する展示会です。勿論、陶芸の優品を皆様にご紹介したいという思いは第一にございますが、同時に陶芸専門ではなく、美術商としてジャンルや分野を横断して様々な美術品を取り合わせることで、より魅力的な生活をご提案出来ればと常々考えております。 昨日から始まりました「書畫の…

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あるべきようは

昨晩、家族が帰宅するや、「今夜の東京タワーは暗かった」と言う。そう聞いて、ベランダに出て空を見ると満月。夜の冷えた外気で縮こまったように小さかったが、空気を射るように輝いていた。そうか、満月の晩だから、ライトアップを控えたのかもしれないと、その粋な計らいに感動した。 そして、本日初日を迎えた展示『書畫のあるくらし』でも、月をはじめとし…

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魯卿あん便り: 土脉潤起(つちのしょう うるおいおこる)

そろそろ、七十二侯では、土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)・・・寒さもゆるみ、冷たい雪は暖かい春の雨に代わり、大地に潤いをあたえる頃。 先日散策した公道では、ついに白い梅がチラホラと咲き始め、足元で土の中から擡げた小さな芽は、陽の光にキラキラと反射する朝露をたたえ、生まれたばかりの体を精一杯伸ばしているのでした。富士山の姿も、…

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【書畫のあるくらし】  ~作品紹介~

先週ぐらいから連日の大雪予報に振り回されっぱなしの日々。都内では大雪と聞いただけでもタジタジしてしまうような胸のざわつきを覚えます。先週も、結果的には積雪とまではいきませんでしたが雪混じりの重い雨に、我が家のお庭に咲く水仙たちは花の重みも相まって、次々に頭をもたげて折れてしまいました。折れてしまった先を切って家に取り込むとかなりのボリュ…

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魯卿あん便り…巨匠の酒器【酒器特集展】より

魯卿あん(京橋)では物故・巨匠作家の酒器を展示致しております。お近くにお越しの際は是非ご高覧ください。ホームページでも作品をご覧いただけます。下記URLより展示会ページにお進みください。本日は展示作品から一部ご紹介いたします。 京橋・魯卿あん【酒器特集展】開催期間:2022年2月7日(月) ~ 2022年2月19日(土)休業日:2…

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「鵜の目 鷹の目」常設展示から

二月も半ば、梅薫る季節になりました。まだまだ寒さ続く中、、春が待ち遠しい今日この頃でございます。 常設展示から 前田青邨 稚児文殊 金重陶陽 備前三閑人蓋置 藤原啓 備前亀の香合 辻清明 信楽鳥水滴 島村光 枡雀 店内は、外気をいれて、換気しております。マスク、着用の上、ご来場くださいま…

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