陶房の風をきく ~加藤高宏展

明日、金曜日より当苑では久しぶりに加藤高宏先生の個展を開催致します。 ギリギリまで窯焚きをされておられたそうで、その様子などをご覧いただきたいと思います。 撮影:田中千穂 先生も会期中はご在廊くださる予定です。ご高覧いただけますと幸いです。 ◇◇◇ 【加藤高宏…

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【加藤高宏展】  ~作品紹介~

先週末は激しい大雨と雷に見舞われた東京、神奈川。雨上がりにはダブルレインボーと言われる、二重虹が見えたそう。翌日には、快晴。姿は見えなかったが、まだまだ下手くそな鶯の鳴き声が聞こえてきて、なんだか嬉しくなった。 気づけば、ついこの間まで枝先にビロードのような毛に覆われた蕾を沢山つけていたコブシの樹は、柔らかな白い花びらを広げて満開。花…

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松永先生の茶碗

今回は30代半ばながら、独創的な雰囲気の作品を制作されている松永圭太先生の作品を紹介いたします。 先生の独創的な作品はその土の原始性に最大の特徴がある。土は山から掘ってきた原土をそのまま用いる。一口に原土と言っても掘る場所が数メートル違うだけで全く違う性質の土が採集される。それをあえて逆手にとり、その原土に漆をしみ込ませる。漆の浸…

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魯卿あん便り:宗麿先生の世界

"陶器ハそんなものではない"衝撃的なことばから始まる宗麿先生のお手紙。"陶器ハそんなものではない 社会的な意義もなけれハ 規範的な工芸品でもない、主張から形式が生ずる、号令をかけるべきものでもない 唯其人々の究めて行く道、求めて行く道 楽しんで行く道であって 現実な生活経済とハ絶対に並立せぬものであることを知らざるは作家あれハ それは砂…

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「鵜の目 鷹の目」おいしいうつわ ソンリサ上田さん

春の嵐からの、キラキラとした快晴の日曜日になりました。気持ちも晴れやかになります。 今週は、「おいしいうつわ」を開催しております。コロナの影響で2年ぶりの展示会。今回は、蒲田でスペイン料理をされているソンリサの上田さんにお願いをしまして、お料理を盛り付けて戴きました。上田さんは、以前、日本料理屋さんで修業されていまして、一転、このよう…

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食卓に華を 『おいしいうつわ』より

春の嵐のような東京。突然の雷に驚いた一日となりましたが、日が暮れると少し暖かな風に変わりました。まだまだどこか気持ちは落ち着かない所はありますが、一歩一歩間近に春の兆しを感じます。 コロナ禍で大きく変わったのが「食」。在宅勤務やオンラインでの活動が増え、ご自宅で過ごす時間が増えた分、食事にかける時間が増えたという声や、家族で食卓を…

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メラミンの器

先週、「啓蟄」の日と書いたが、起き出すのは虫ばかりではなく草も活動を開始している。干し草色をしていた芝生の間から、あちこち緑色が覗いているので、芝生の芽が伸びだしたかと近づいて見ると、正体は雑草。芝目の間に根を張ると抜くのも大変な騒ぎになる上に、芝生の栄養が取られるので、小さいうちに抜いてしまうのが得策。早速、右手に雑草抜き、左手に小さ…

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魯卿あん便り【作品傳百世 石黒宗麿展】

本日より、京橋魯卿あんでは、お知らせした会期より一足先に【作品傳百世 石黒宗麿展】が始まっております。 渋谷店より会場を移して、それぞれ展示された作品をじっくりと見つめてみると、宗麿先生は「筆の人」なのだなぁという思いが湧き出てきます。多彩な筆遣い。ぐるぐる、すっ。んっ、む。先生の動きが、そこから聞こえてきます。むむむ、うん、すっ。 …

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【おいしいうつわ】  ~作品紹介~

少し生ぬるく感じるほどの雨が降ったりと、しばらく降っていなかった雨や不安定なお天気が続いた一週間。場所によっては連日消えぬ山火事のニュースやら、コロナ禍の中での花粉の飛散状況のニュース、全く違う内容のニュースであれど、この雨は恵みの雨に違いないと思う日々でした。お庭の植物なども、毎日の水やりの水よりも、空から降ってくる雨だとシャンと嬉し…

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【作品傳百世 石黒宗麿展】現代に蘇る三彩技法

石黒宗麿先生は日本、中国、韓国古今の多様な技法を身に着け、自身の創作活動に発揮された。初期に取り組まれたのは中国の唐・宋代の陶磁器である。その中の一つに唐三彩がる。唐三彩は元々王侯貴族の墳墓を飾った副葬品である。嚇怒の相をみせる鎮墓獣、馬やラクダなどの動物、文官、武官、楽人や侍女を模った俑、死者が冥界で用いる杯や皿、壷など大小様々な…

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魯卿あん便り 濱田庄司先生の赤絵

『京都で道を見つけ、英国で始まり、沖縄で学び、益子で育った。』自らをそう語る濱田先生。民藝運動に深く関わり、「用の美」の世界で作陶された先生にとって、同じく生活に根差した沖縄の民窯は共鳴するものがあったのでしょうか。 本作は昭和40年代の作品で、チョコレート色の独特な素地に化粧土を施し、赤絵をはじめ、様々な釉色によって自由に屈託な…

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豊かな静寂  【作品傳百世 石黒宗麿展】より

No.5 鉄絵盌 先週から二週に渡り開催しております『作品傳百世 石黒宗麿展』。 宗麿先生の作品には常に凛とした空気を纏っています。特定の団体にも属さず、世襲制にも馴染まず、生涯孤高の陶芸家であり続けた宗麿先生。その作陶への一途な思いは、確固たる個性を持ちながらも理知的な抑制のある、静かな作品を通じて強く伝わってきます。 …

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栩々然(くくぜん)

今日は3月5日。二十四節気の「啓蟄」の日だそうで、冬の眠りから目覚めた虫たちが春の暖かさを感じて、土の中から出てくる頃らしい。そういえば、冬の間、あまり見かけなかった蟻が鉢のへりを歩いていたし、窓を開けていたら蝿が入り込んで、我が家の猫の追いかけっこの格好の的になっていた。『作品傳百世 石黒宗麿展』の2週目となりました。足を運んでくださ…

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陶房の風をきく ~作品傳百世 石黒宗麿展 2週目

先週に引き続き、石黒宗麿展を開催しております。そこで、今週は宗麿先生の書画について見て参りたいと思います。 ●先生と詩文 宗麿先生は、作陶に加えて、制作に臨む姿勢や決意、その時の心情などを書画として残しています。それらは、墨に淡彩の絵に、漢詩や和歌などの賛を書き添えた書画でした。絵だけを描いているものは多くはなく、大半の作品は画賛と…

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【作品傳百世 石黒宗麿展】2週目  ~作品紹介~

暖かくなったと思えば、真冬の寒さに逆戻り、そして雨が降ったりと忙しい天候続き……。自律神経をやられないように、自分を保つのも一苦労です。さて、そんな不安定な気温が続く、今日この頃ですが、今回は先週に引き続き【作品傳百世 石黒宗麿展】を開催いたしております。当苑では、約2年おきに開催している【石黒宗麿展】ですが、先生の作品を一堂に並べると…

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うしろ姿

久しぶりに文具売り場に行った。目当てのものを探していると、女の子がお母さんと手をつないでやってきた。「ないね~。ないのかな~。」としきりに女の子。とうとうお店の人を呼んで尋ねているよう。「これしかないんですか?」と、今度はお母さんの声。見れば、以前は何種類もあった学習ノート。その少ない柄の中に女の子の気に入ったものはなかったようで、入っ…

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陶房の風をきく ~ 作品傳百世 石黒宗麿展

明日より石黒宗麿展が始まります。鉄釉陶器で重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けておられる宗麿先生ですが、唐津、磁州窯、宋赤絵、三彩、チョーク描、彩瓷、楽など多種多様の作品を残されています。作陶以外にも書画作品も残され、心情を漢詩にしています。1週目は先生のお人柄を表すエピソードを少しご紹介したいと 思います。 ●セイタ…

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【作品傳百世 石黒宗麿展】  ~作品紹介~

強く冷たい風が吹いても、案外、外に出て太陽の下にいると暖かく、穏やかでゆっくりした時間を過ごせます。我が家の庭の蕗の薹も、小さな蕾から少し背を伸ばして花が咲き始めました。先日までは、葉をかき分けて覗いてもチラホラだったクリスマスローズも急に芽吹き始めて、うつむき加減に風に揺れています。これから、お庭が賑やかになってきそうで、愉しみで心が…

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「鵜の目 鷹の目」巨匠 荒川豊藏に魅了されて

暖かい陽気の週末になりました。自宅の周辺では、メジロがピロピロと可愛い声を聴かせてくれます。 今週の「コレクターのまなざし」は、志野瀬戸黒の人間国宝でありながら、文化勲章をも受章された荒川豊藏先生の蒐集家コレクションを一堂に展示。志野や瀬戸黒だけでなく、黄瀬戸、染付、色絵、唐津、備前、萩など、その生涯に生みおとされた作風は多岐にわたっ…

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洗心

今、我が家の玄関には桜が咲いている。正しくは桜の咲いた枝を何本か活けている。お花見の季節に咲くソメイヨシノや八重桜のような華やかな花ではなく、枝先に小さな花をちょこんと付けているといった感じの咲き方。よく行くお花屋さんで、「よかったら持って行きません?」と、大おまけをしてくれた。両手に抱えて持ち帰ったのはいいが、さて何に活けよう。古備前…

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