さけのうつわ ~ 満月の夜に想ふ

昨日は満月。時折雲の間に隠れてしまうものの、真んまるの姿を束の間愉しむことができました。 月というのは、昔も今も人が憧れてやまない対象。日本最古の物語とされる竹取物語に始まり、源氏物語や土佐日記など、印象的な場面では月が出てきます。また万葉集にも数多く月の歌が収められています。 美しく神秘的で妖しい。時に信仰の対象であり、月下で…

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双頭ノ酒器展  作品紹介

つい先日まで、閉店後のゴミ捨てまで明るかった日の入りの自刻が、どんどん早くなって18時を過ぎた頃にはすっかり暗くなるようになってきました。日の入りを跨ぐと、日中の酷暑とは変わって、風が出て過ごしやすくなってきます。夜、家路につく頃には、耳を澄ますと鈴虫の音色も聞こえてきます。 すぐそこに秋が来ていますねこのような気候になってくると、暑…

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本日まで。【夏の陶藝奉仕市】

本日、最終日となります【夏の陶藝奉仕市】。暮らしの空間を豊かにする花ノ器や料理を美味しく引きたてる食ノ器、そして、一服ごとに味わいをます茶碗など、特別価格にてご紹介させて戴きました。毎年恒例の企画をいつものように開催出来る喜びを、年々強く感じるようになるのは、同じ時は二度とこないという実感からでしょうか。ご愛顧くださるお客様に感謝し…

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魯卿あん便り~花と花器~

9月に入りました。今朝は、朝から体を射貫くような8月の太陽もお休み。連日30度近かった最低気温も下がり、過ごしやすい日となりました。ただ沖縄では台風9号による風速50mを越すような暴風や大雨。さらに台風10号も発生したようで、被害や今後の進路が心配されます。京橋 魯卿あんは、本日も静謐な雰囲気を保って営業しております。現在、常設展示であ…

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【夏の陶藝奉仕市】秋の足音

二週間にわたる【夏の陶藝奉仕市】も、明日がいよいよ最終日です。 金重道明先生の花入は、今日も装いを変えてお客様のご来苑をお待ちしています。すっくと立ち上がる姫リンゴとリンドウから始まり、秋を感じさせる七竈と白山菊。そして今日改めて生けられたのは、トサミズキとノコンギク。 昨日の七竈の紅葉とは打って変わって瑞々しい緑色と可憐な…

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『夏の陶藝奉仕市』より

あっという間に8月も月末に。新型コロナウィルスの蔓延で当苑も長期間お休みを戴き、またオンライン展示会への移行などバタバタとしているうちに、今年も三分の二が終わってしまいそうです。渋谷の街にも少しずつ人通りが戻り、お客様も「数か月ぶりに渋谷に来た」という方が増えてきました。とは言えコロナの心配や、連日の酷暑でまだまだ来店は…という…

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さけのうつわ ~秋来ぬと目にはさやかに見えねども

毎日毎日暑い日が続く、東京・渋谷です。とはいえ、立秋も過ぎ、暦の上では秋が始まっています。近頃は暑いながらも、空高く、雲も徐々に秋の空を思わせるようになってきました。この季節になると、お酒屋さんでは「冷やおろし」「秋あがり」の日本酒が店頭に並びます。秋は食材も美味しいものがたくさん出回って来ますので、私も含め、呑んべぇには堪らない季節で…

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魯卿あん便り~風の気配~

日中のアスファルトと言えば、店の前に打ち水をするそばから、みるみる蒸発して跡形もなくなるよう。それでも、心なしか朝夕は気温が下がってきたように感じ、あと一息の辛抱と言い聞かせている。 そんな残暑を少しでも目から和らげていただけるような北大路魯山人先生の作品をご紹介します。 「千里風風」 陶々菴シール 墨を筆にたっぷりと含ませ墨…

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【夏の陶藝奉仕市】 作品紹介

この土日に降った雨で乾ききった大地に水が満たされ、また地球の芯まで熱を持ったままのようになっていた暑さが、少し抑えられたような気が致します。それと同時に、ミンミン蝉や、油蝉のジージーと言う鳴き声から、ツクツクボウシの声が重なって聞えるようになりました。長い梅雨が明けてからの、本当にここは日本なの???というような灼熱の日々が続いていまし…

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【魯卿あん便り】

少し気温が和らいだと言えどもまだまだ30度を超しているのに・・・。驚いてしまうのは、連日の酷暑との気温の落差に「秋」を感じている身体の不思議です。そういえば暦はすでに処暑。朝晩を少し寒いと感じたり、熱いお茶やお風呂を求めている、人間という動物の適応力は心強くもあります。 さて、昨日より京橋・魯卿あんも夏季休業を終え、営業を再開しており…

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【夏の陶藝奉仕市】ダイナミックでやわらかい種子島

当苑では只今奉仕市を開催致しております。本日は展示作品の中で小山冨士夫先生の作品をご紹介致します。 小山冨士夫 種子島 共箱 名だたる巨匠作家との交流や古窯祉研究等の中で、小山先生は赤絵・青瓷などの中国陶磁器から唐津、備前など多彩な焼き物で名品を残されております。晩年特に取り組まれていたのが「種子島」のシリーズです。 …

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「鵜の目 鷹の目」残暑お見舞い 夏の奉仕市

残暑お見舞い申し上げます。激しい雨とともに、暑さが少々和らいだような気がいたします。先日より「夏の奉仕市」を開催いたしております。 森陶岳 矢筈水指 西岡小十 絵唐津花入 金重晃介 備前瓢掛花入 塚本快示 青白磁汲出茶碗 堀一郎 志野茶碗 茶碗、花入、食器などなど…

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惚け茄子

「暑い!」というより「熱い!」という字の方がピッタリくる毎日。朝取り換えた花瓶の水がお湯になるほど。空に浮かぶ真っ白な輪郭は紛れもなく入道雲で、少し恨めしく思いながら見上げる。長い梅雨で冷害が心配された作物が、今度は猛暑で、茄子はつやのない、しぼんだような皮。こういう茄子のことを“惚け茄子(ぼけなす)”と言うんだよと農家のおじさんが教え…

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2020年【夏の陶藝奉仕市】、始まります。

毎年毎年、様々な変化がありますが、今年ほど流れが一変した夏はありませんでした。皆様におかれましては、どのような夏をお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。私どももしばしの休暇をいただきましたが、なかなか東京を離れる気分にならずにいた反面、例年とは違ったアンテナ―少し短めだけど周波数を幅広くした―を張って、別の楽しみ方を探しておりました。目…

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生活に根差すうつわ~堀先生の湯呑

湯呑は日常使う最も身近な器であります。見た目にも愉しく、ずっと持っていたくなる心地よさや、お茶を入れれば表情を変え、また一段と魅力的になる…。使えば使うほど味わい深くなっていく様はまさに陶芸作品の醍醐味です。堀一郎先生は荒川豊蔵先生の孫弟子にあたります。豊蔵先生に連なる系譜の作風は近年では比較的挑まれる方も少なくなってきたように思われま…

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夏真っ盛り【常設展示】

連日の猛暑に引き続き、今週は40度にも達する県が出るとのことです。もう当たり前のアイテムになりつつあるマスクですが、やはりこの暑さの中で着用しての外出は苦しい限りです。皆様、熱中症には十分にお気を付けください。当苑は先週お盆休みを頂戴し、本日から通常通り営業致しております。※魯卿あん(京橋店)は8月24日(月)より営業予定でございます。…

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夏季休業のお知らせ

長い梅雨がようやく明けたと思えば、一転して酷暑が始まりました。今日から三連休という方、お盆休みの始まりという方も多いかもしれません。当苑も明日8月9日より夏季休業を頂戴致します。休業中はお問合せのお返事が遅くなる場合がございます。予めご了承下さいませ。また「夏の陶藝奉仕市」を初め、備前の徳利と唐津のぐい呑を取り合わせた「双頭ノ酒器展…

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【コレクターのまなざし ー柴山勝特集ー】~2週目~ 作品紹介

一ヶ月以上の重たい梅雨の空から一転、灼熱の陽射しに圧倒され、思わず怯んでしまいそうになります。人間がその温度差に面食らっている中、お庭のメダカ達は気持ちよさそうにスイスイ。その生命力の強さに、感心するばかりです。さて、先週の金曜日から始まりました【コレクターのまなざし ー柴山勝特集ー】。コレクターの方のご厚意により集まった、北海道の柴山…

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常設:夏を演出する津田清和先生のガラス

今日の常設作品からは、当苑でも国内外から非常に高い人気を誇る津田清和先生の作品をご紹介いたします。 碧筒花入 B8.3xH26.4cm165,000円(税込)高さのある筒花入ですが、蓋も付いているところが遊び心のある面白いところ。光の当たり加減によっては氷柱のように涼やかに、空間を演出してくれることでしょう。 内側は表の青が透け…

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魯卿あん便り~涼しげな染付

梅雨も明け、段々と夏の陽気になって参りました。今日は暑さをしのぐにうってつけの涼しげな染付の作品をご紹介いたします。 星ヶ岡茶寮の常連であったわかもと製薬の長尾よね社長夫人の発案によるわかもと奥様券なるものの記念品として、福字の皿や大吉祥の鉢など十数種が制作されたといいます。文字の周りを縁取りした後、その中を筆で書いていく籠字の技法に…

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