お接待
長いと思っていた夏休み、ではなく夏季休業も、あ・い・う・え・お…という間に終わってしまった。夏の大トリの座を占める夏フェスも雑事に紛れチケットを取り損ね、何だか夏の幕引きがないようで、うじうじしている。マスクは不織布に限るとのお触れがでているらしく、日頃クールな黒の別素材のマスクの愛用者が不承不承白い不織布のそれを買わないと、と文句を言っていた。心の中で小さな不満の火がくすぶっている自分はフフフと笑って聞いていた。何はともあれ、オフィシャルタオルを首に巻いて晴れ晴れと参戦する姿を羨ましく思いながらも、「楽しんできて!」と送り出そう。
昨日まで夏季休業をいただき、当苑の夏の大トリと言える『夏の奉仕市』が本日スタートしました。普段何気なく目にしていたり、隠れていたかと思うような作品を再びご覧になって、気に入ったものが見つかるかもしれません。会期も来週28日(日)までとなっておりますので、是非お運びください。
奉仕市の「奉仕」とは何ぞや?などと、しゃっちょこばって考えてみた。”見返りや報酬を求めることなく他人に尽くすこと”。
なるほど、普段そのような心がけをもって行動しているだろうか。自治会の当番で、地区の清掃活動をしたとかくらいはあるが、コロナ禍の近年、距離を保つとか、自分の身を守るための消毒だとか、他者への感染を防ぐ意味合いがあるというものの、利己的に流れている感は否めない。
以前、毎年冬になるとミカンを取り寄せていた、とある島に住んでいる方を思い出した。そのミカンは糖度保証とうたっている今時の甘~いミカンというよりは、酸味のある懐かしい味で、それが良かった。ミカンの段ボールを開けると、大きなレモンや時期がずれると、他の柑橘も仲間に入れてあり、尚更嬉しかった。その仲間の中に、時々クッキーが混じっていた。ナッツが入っていたり、手作りで実に美味しく、こちらも楽しみだった。本州からフェリーで行き来する小さな島とクッキーが、どうにも結び付かず、ある時お礼の言葉とともに尋ねてみた。
すると、お返事がきた。その方の住んでいる島は、空海が修行した霊場をたどる巡礼の地があり、お遍路さん達が道を通るのだと。その方達にお茶やお菓子などを振る舞い休んでいただく、お接待という習わしが昔からある。その為にクッキーを焼いていると教えてくれた。
心温まる習慣に、それこそ奉仕の精神だと、クッキーの思い出とともに今一度噛みしめている。
(藤)
【夏の奉仕市】
2022年8月19日(金) ~ 2020年8月28日(日)
休業日:8月25日(木)
11:00 - 19:00
於:しぶや黒田陶苑
※掲載作品の中にはご売約となっている作品もございます。
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魯卿あん(しぶや黒田陶苑・京橋店)
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