地蔵菩薩と如意輪観音

三日見ぬ間の~は桜ばかりではなく、楓やツツジ他の草花も一晩で変わるのかと思うくらい葉が伸びているし、冬の間枯れたように見えていたハナミズキも花が咲き出した。そして、驚いたのが、鉢植えにしているカラー。葉ばかりが元気に出ていると思っていたが、その間に紛れて蕾が隠れていた。巻いた葉と似ているので気付かなかったが、一輪見事に開いて、まさに意表を突くといった咲き方だった。

本日より始まりました『織部 小山智徳展』。昨年はコロナの影響で作品の展示とオンラインでご覧いただくかたちとなりましたが、今年は小山先生が日曜日までいらっしゃいます。やはり、先生がいらっしゃると、作品がより一層生き生きと見えてきます。どうぞ、お運びください。

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画像からもお分かりの通り、今回も先生の作品で店内がとても賑やかに彩られています。

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小山先生の織部の徳利や鳴海織部、黒織部さけのみが並ぶ棚。

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黄瀬戸、織部の地蔵菩薩や如意輪観音をかたどった燭台の前に立つと、思わず手を合わせたくなります。

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43 織部角筒花入

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 70 古染風織部向付

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73 絵織部手塩皿

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74 織部型打小皿

左上の小皿はハートが見えます。こんなポップな絵柄も描かれています。


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52 絵織部文字入汲出 


今週の花

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額: 小山冨士夫 「良寛詩」

花器: 7 織部窯変瓶子

花: ギブシ・都忘れ

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ギブシ

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都忘れ

今週は3ヶ所に活けております。

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花器: 55 赤織部壷

花: ツツジ

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花器: 42 弥七田織部角筒掛花入

花: クレマチス

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小山先生がお作りになる作品、そのどれもが拝見しているだけで心穏やかになるような心持ちになってくる。とりわけ、地蔵菩薩や如意輪観音をかたどった作品は気持ちが平らかになる。

お釈迦様が入滅されて、仏さまが不在の間その間、なんと567千万年命あるすべてのもの、衆生を救ってくれるという地蔵菩薩。

如意輪観音は、「如意」という、思うがままに願いを叶え、苦しみを除いてくれる如意宝珠と、煩悩を打ち砕く法輪の「輪」輪宝を手に持った観音さま。

お地蔵様と馴染み深い呼び名で親しみのある地蔵菩薩は、その童子のような面差しの姿で、あらゆる生あるものの救済をするという。如意輪観音の頬杖をついているポーズは、決して居眠りをしているわけではなく、いかにして多くの人々を救えるかを真摯に悩み考えているから。

どちらも穏やかな表情をしていながら、衆生を救うことをひたすら考えているという。コロナという、我々の信じてきた価値観が試されるような脅威のなか、いかに心を平静に保ち続けながら、自分の出来る範囲の温情をもって人に接することが大切かと日々感じる。

密を避けようとはいっても、相変わらずラッシュ時の電車は混み合って、ぶつかったと言っては怒鳴り、挙句の果てに言い合いになるのも何度か見かけた。「すみません!すみません!」と道行く人に声を掛けている白杖を持った人に、誰一人立ち止まることなく歩き去る様子を見かねて、帰路とは反対方向の駅まで送り、駅員さんを呼んだと家族が話していた。

誰もが居心地の良い精神状態にはなく、批判や叱咤といったとげのある心になりがちなのは仕方のないことかもしれない。が、だからこそ少しでも我を抑えて、相手を慮ろうとする努力が必要なのではないかと、先生の作品から強く感じた。


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