魯卿あん便り…【~花は足で生ける~魯山人と花】

IMG_1515-2.jpg

古陶の伊賀・信楽は桃山陶を代表する侘、寂を兼ね備えた名品が多い。この二つの焼き物を明確に見分けるのは難しい。伊賀は長石を含まず、ビードロ釉が奔放に掛かっている。器形は箆などでより力強い造形のものが見られる。一方魯山人先生のものは、土は共に信楽土を用い、器胎全体を覆う様に松灰釉がかかり、美しいビードロが出来たものが伊賀。釉が掛かっていない素地の部分は赤々とした焼き上がりで何とも瑞々しい信楽。

IMG_1584.jpg

北大路魯山人 伊賀竹かた花入 共箱

IMG_1586-2.jpg

自然美を愛された魯山人先生は作品の中に草花や動物の捉え方が非常に上手である。当時の住まいは松林に囲まれており、その影響からか竹をモチーフとして扱った絵画や陶器作品を数多く生み出された。竹花入もその一つに思える。当時記念品としても作られた事がある為、今も比較的目にする機会が多いが、本作はそれらとは全く異なる。器胎は轆轤によりしっかりと作られており、節目や口縁の箆使いは端正に施されている。全体にかかった釉薬は古陶の様な風格も感じさせる。竹を筒切りし、上下と中ほどに節を見せたデザインである。古作の薩摩、備前焼きにも竹形花入は見られるが、重厚さと鈍重さが紙一重のような作風で、竹の軽快で伸びやかな印象は乏しい。魯山人先生の竹花入はスマートできりっとした作り込みがモダンであり、現代の洋間でも映えそうである。(観)


【~花は足で生ける~ 魯山人と花】

Special exhibition 'Rosanjin meets flowers' (at Rokeian, Kyobashi)

開催期間:202145日(月)- 2021417日(土)

11()はお休みとさせて戴きます。


Meet with Flowers 花とアートと出会う~八重洲・日本橋・京橋」

期間:2021319日(金)-411日(日)

メイン会場:東京スクエアガーデン

主催:東京建物株式会社

詳細は以下URLよりご確認くださいませ。

https://www.tokyoartantiques.com/meet-flowers-319-411/


<しぶや黒田陶苑HP>

https://www.kurodatoen.co.jp/

<Facebook>

https://ja-jp.facebook.com/ShibuyaKurodatoen  

<Instagram>

https://www.instagram.com/shibuya_kurodatoen/

<Twitter>

https://twitter.com/kurodatoen_

<黒田草臣ブログ>

https://01244367.at.webry.info/


※無断転載、再配信等は一切お断りします