魯卿あん便り~花は足で生ける

3月19日より、京橋・日本橋・八重洲において、「Meet with Flowers 花とアートと出会う~八重洲・日本橋・京橋」 という「花」をテーマにしたイベントが開催されております。京橋魯卿あんにおきましては本日4月5日より『~花は足で生ける~ 魯山人と花』と題しまして、北大路魯山人魯山人先生の 古九谷風小向付 三十人をはじめ、花にまつわる作品を特集したささやかな展示会を開催致しております。この機会にぜひご高覧戴ければ幸いです。

本展示会の題『花は足で生ける』は古くから伝わる言葉とされ、つまるところ山野を歩いて花をあさる心を忘れてはならないという意味であります。昭和7年に発行された機関紙「星岡」に掲載された、魯山人先生の評論の題にもなっており、その評論の中では生花を生ける者に対して、自然美の大切さや、先生の自然美に対する飽くなき礼賛を説いています。

『凡そ生花を生ける程の者は、自然美を知らなくてはならぬ。花を生けて樂しむことは、自然を愛する事だ。人工で出来た家屋は、いかに善美をつくしても、足りない物がある。建築もよい。掛っている書画もよい、並べられたる器物もよい、としてさてそれだけでは、室内は人間をしっとりとおちつかさない。それは全部が人工美だからである。自然美が加わっていないからである。(中略) 生きた自然が加わらなくては人間の美の欲求を充たすことが出來ない。』 

『掛物が無くても、掛物の代りに床の壁のまん中に中釘を打ち、それに花器をかけて花を生ける時は、それで立派に部屋はおちつく。
一輪の花の自然の美しさが名幅の代りも兼ねて、いかに重要な役目を室内で働くかがわかる。』

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お花:白花マンサク/椿
花器:北大路魯山人 伊賀竹かた花入 共箱
お軸:北大路魯山人 春草開花 共箱

『雪舟の名幅が床にかかっても、もし自然の花を室内から失ったら、その部屋の美くしさの調和を缺く、そこで人工美に比較していかに自然が尊いかがわかるであろう。いか自然が美しいかがわかるであろう。だから生花をする程の者は、自然美を知らなくてはならぬ。自然美がわかって後、止むに止まれなくて、切花を部屋に生けるのが、真の生花である。』

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魯山人先生 古九谷風小向付 三十(会場には花にまつわる15枚を展示)


『日本の生花は、工夫としては省略に秘訣がある。なるべく少なき花。
なるべく少なき材料をもって美しさを見る目的を達し樣としている。だから省略が大切である。』
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お花:木蓮
花器:北大路魯山人 備前土草花彫花入 陶々菴箱


【~花は足で生ける~ 魯山人と花】
Special exhibition 'Rosanjin meets flowers' (at Rokeian, Kyobashi)
開催期間:2021年4月5日(月)- 2021年4月17日(土)
11日(日)はお休みとさせて戴きます。


「Meet with Flowers 花とアートと出会う~八重洲・日本橋・京橋」
期間:2021年3月19日(金)-4月11日(日)
メイン会場:東京スクエアガーデン
主催:東京建物株式会社
詳細は以下URLよりご確認くださいませ。
https://www.tokyoartantiques.com/meet-flowers-319-411/

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<魯山人先生の文章は『星岡 第二十四号』(昭和7年10月30日発行)より引用>
(一部 送り仮名等を読みやすいように改変しています)
(申)
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