【唐津 丸田宗彦展】 ~作品紹介~

春の花は芽吹きと共にあっと言う間に花を咲かせ瞬く間に散っていきます。
それと入れ替わるように、樹々の枝先には柔らかな新緑の葉を覗かせ始めました。
その瑞々しさは、まだ新品のスーツにぎこちなく袖を通した新社会人や学生たちのような、美しさを感じます。

そんな皺ひとつないスーツを着た若者が街を歩き始めると始まるのが、【唐津 丸田宗彦展】
本年も、今週末の金曜日から二週に渡り展示会を開催致します。

第一部:酒器・食器 4月16日(金)~20日(火)
第二部:壺・茶碗  4月23日(金)~27日(火)

思い返してみると、私が当苑に入社してすぐにも丸田先生の個展があり、大勢のお客様からの洗礼を受けました。
沢山の常連のお客様、お持ち帰りの作品のお包み、展示会終了後の作品のお引渡しの準備など、一通りの仕事の流れはこの展示会の中で覚えたような気が致します。
あれから数年が経ち、私のお包みの様子を、少し不安げにご覧になっていた先生も、今となっては微笑ましく見守って下さるようになりました。

毎年、春の新たな息吹を届けてくれる丸田先生の作品。
今年も新たな雰囲気の作品を交え、沢山の作品をお届けくださいました。
まずは、前半の『酒器・食器』の作品を、いくつか作品をご紹介させて戴きます。


【酒器】
108・86-1.jpg
108・86-2.jpg
108・86-3.jpg
108:朝鮮唐津ぐい呑/86:唐津黒ひさご徳利
途中で引き出したような表情豊かな黒ひさご徳利には、見込みから口縁にまで大きく鉄釉が入った朝鮮唐津のぐい呑を合わせてみました。

125・94-1.jpg
125・94-2.jpg
125:絵唐津ぐい呑/94:粉引唐津徳利
粉引徳利の一部には灰が掛かり、それがかえって春の風に舞う花弁のように見えて風情溢れる。
横には味わい深い絵唐津のぐい呑。

126・80-1.jpg
126・80-2.jpg
126:絵唐津ぐい呑/80:絵唐津徳利
今までありそうでなかった花の図柄の徳利は、流れる様な花とシャンと上を向いた花とが描かれている。
ぐい呑もまた、少し面長のあまり見かけないタイプの形。

83・119-1.jpg
83・119-2.jpg
83・119-3.jpg
83:唐津皮鯨ひさご徳利/119:絵唐津ぐい呑
何だか親近感溢れる姿形のひさご徳利は、瓢箪の口の部分が大きく皮鯨になっている。
合わせたのは、シンプルな中にアクセント的に水玉が入るぐい呑。
何気なく花咲く、野の花のようでもある。

122・88-1.jpg
122・88-2.jpg
122・88-3.jpg
122:絵唐津ぐい呑/88:粉引唐津角徳利
粉引の角徳利は、片身代わりのように灰が被って色が変わっている。
先生の指痕も何とも面白い景色となっている。
これから咲き始める菖蒲のような花が描かれたぐい呑も嬉しい。

100・73-1.jpg
100・73-2.jpg
100・73-3.jpg
100:斑唐津ぐい呑/73:斑唐津徳利
倒して焼かれたことが分かる釉垂れの先がお鼻のように突き出した斑唐津の徳利。
ぐい呑も、少し肉厚に重さを持たせて作られていて、大きく凌ぎの入った力強いぐい呑となっている。

101・96・134-1.jpg
101・96・134-2.jpg
101:斑唐津ぐい呑/96:唐津黒ぐい呑/134:粉引唐津ぐい吞
今回は少しコロンとしたタイプの丸みを帯びたぐい呑が多く並びます。
この他にも、もう少し口の小さな壷型のものも多くございます。



【食器】
64-1.jpg
64-2.jpg
64-3.jpg
64:絵唐津陶箱
大小幾つか出品戴いている陶箱の中で、一番小さな陶箱。
直径8センチくらいで、ちょっとしたお菓子を入れてお出しするのも愉しみが広がりそう。

157-1.jpg
157-2.jpg
157:絵唐津輪花向付揃
春の初めに顔を出したばかりのお花のような、可憐な花が描かれています。
適度に波打つ輪花の波もアクセントになっている。

148-1.jpg
148-2.jpg
148:粉引唐津輪花向付揃
カラーの花のような凛とした花が描かれている粉引の向付。
用途を選ばずお使い戴けそう。

147-1.jpg
147-2.jpg
147:粉引唐津沓向付揃
これから花開く藤の花のような植物が描かれた沓形の向付。

162-1.jpg
162-2.jpg
162-3.jpg
162:青唐津長方皿揃
大きく櫛型の箆で波型に削った皿には青唐津の釉が溜まっている。
美しい釉の色合いの中に、キラキラと舞い降りた灰釉が星のように光って見える。

153-1.jpg
153-2.jpg
153:粉引唐津長方皿揃
細い粉引の長方皿は、四方に切込みが入ってモダンな雰囲気。
洋菓子を乗せても美しく見えそう。

54-1.jpg
54-2.jpg
54-3.jpg
54(図45):粉引唐津羅漢皿揃
静かな陶板の粉引皿ですが、粉引釉の濃淡や流れ、釉の薄い部分の焼味など、一枚一枚味わい深く、大変美しい器です。

67-1.jpg
67-2.jpg
67:朝鮮唐津陶板
とにかく釉の色合いや描く渦巻全てが美しい陶板。
濃い濃紺の中にも、キラキラと金の砂のように輝く部分が見えたり、斑部分の複雑な色合いの小さな渦はゴッホの描く背景の空のような複雑で美しいものになっている。
お魚を盛り付けたりすれば、大海原を泳ぐ活きの良いお魚に見えそう。

160-1.jpg
160-2.jpg
160:絵唐津四方銘々皿揃
掌サイズ位の銘々皿は、ちょっとしたお茶菓子をお出しするのに最適。

156-1.jpg
156-2.jpg
156:絵唐津三方向付揃
ふっくらとした丸味を帯びた三角の向付は、少し大きめサイズの具材の煮物などを盛り付けてみたくなる。

145-1.jpg
145-2.jpg
145:粉引唐津四方皿揃
陽の光に向かって元気に上を向く植物が描かれた四方皿。
少し高低が付いた縁が付いているのもデザイン的で素敵。



湯呑-1.jpg
湯呑-2.jpg
湯呑各種


図録掲載分の他にも沢山の追加作品をお届け下さった先生。
会場の展示台は作品でいっぱい。
一部、茶碗や花入れも一緒に店頭に並びます。
どうぞ、愉しみにご来苑下さませ。




(葉)



 【唐津 丸田宗彦展】 
Exhibition of MARUTA Munehiko
開催期間:2021年4月16日(金) ~ 2021年4月27日(火)
Exhibition : April 16 to April 27, 2021
休業日:22日(木)

会場-1.jpg
会場-2.jpg
会場

第一部:酒器・食器 4月16日(金)~20日(火)
第二部:壺・茶碗  4月23日(金)~27日(火)
I:Sake Ware and tableware fom April 16th to 20th.
II:Vase and Tea Bowls from April 23rd to 27th.
Closed on Thursday, 22nd.




 京橋 魯卿あん 
 Rokeian
〒104-0031 中央区京橋2-9-9
TEL: 03-6228-7704 FAX: 03-6228-7704
http://www.kurodatoen.co.jp/rokeian/
営業時間:11:00~18:00 定休日:日曜日・祝日



※無断転載、再配信等は一切お断りします

黒田草臣ブログはこちら
Twitterページ こちら
Facebook ページはこちら
Instagram ページはこちら
しぶや黒田陶苑のホームページに戻る