【知天命 中野欽二郎展】  ~作品紹介~

山坂の多い所に住む私。向こうに見える丘の上、透き通るような青空との間を、淡いピンク色が繋いでくれる季節。一人で見るそんな景色でも、あぁ……なんて幸せなんだろう……という気持ちにさせてくれる。年に一度、本当にありがたい、神様からの贈り物だ。さて、今週の金曜日からは栃木にて半農、半陶で制作に励んでおられる【知天命 中野欽二郎展】が始まります…

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魯卿あん便り

今日は黄砂が関東にも及ぶという天気予報。花粉や黄砂でベランダの手すりや車が黄緑色の砂気混じりの手触りになるのを想像して、ちょっとゲンナリしたものの、外へ出ると桜がいよいよ散り始めたのが見えて、下向きだった心ががあたたかくほぐれる。桜はサワサワとおしゃべりなので、時々煩わしくもなったりするけれど、風に軽く潔く散っていく景色を見ると美しいと…

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新たな種子島焼の誕生

陶磁器の研究者として世界に知られた小山先生。やきものに捧げたといえる生涯においてその始まりは作陶であった。名立たる巨匠たちと交流し、柿釉、青白磁、唐津、紅毛、種子島、南蛮、備前、など数多のやきものに挑み、名品を生み出された。南蛮茶垸 13.3/12.5 / H6.3cm 共箱 ¥250,000(税込)昭和44年台湾の故宮博物院に招かれて…

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「鵜の目 鷹の目」唐九郎と高宏 時代を越えた競演

桜も満開、華やいだ季節になりました。今週は、異形(いぎょう) 唐九郎・高宏展を開催しております。 晩年まで、新たな作風への好奇心を持ち続けたといわれている唐九郎先生。そして、その血を受け継いだ高宏さんも、また、熱く作陶に没頭している。昭和43年頃つくられた迫力の異形皿の一群 と 令和3年作の織部伊賀花入が、一堂に展示。祖父と孫の競演が…

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先へ、その先へ 【異形 唐九郎 高宏展】より

ここ数日の穏やかな日差しで渋谷の桜も満開を迎えようとしています。庭の小さな枝垂れ桜も花が開き、穏やかな春の訪れです。 さて、昨日より始まりました『異形 唐九郎 高宏展』。加藤唐九郎先生の「異形皿」と呼ばれる作品をメインに、先週に引き続き孫である加藤高宏先生の作品と共にご紹介しております。 加藤唐九郎 黒釉異形皿   詳細はこちら …

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伝統をくぐる

エレベーターの扉の「閉める」ボタンを押そうとすると、足早に向かってくる人が見え「開ける」ボタンを押して待った。「ありがとうございます。」と乗り込んできた女性。ホーム階に着きエレベーターを出ると、先ほどの女性がお礼を言って話し始めた。なんでも、バスが30分も遅れ、タクシーを呼ぼうとしても出払っていて、ひたすらバスを待ったのだそう。やっと駅…

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【異形 加藤唐九郎・高宏展】  ~作品紹介~

春一番から始まって、春の始めに吹く風は、案外強くて冷たい風が吹く。そんな強く冷たい風が吹いた後は、庭の樹々や草花は大丈夫かな……といつも不安になる。昨日は冷たい雨風の後だったが晴天となり、五分咲きになった桜を見に、ひとりお散歩に出た。見上げると淡い桜色が広がり夢のよう……しかし、大きな樹々が並んだ根元には、強い風の時に落ちた大きな樹の皮…

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常設より 食を飾る器たち

春爛漫。桜も満開となりました。昔馴染みのお店の枝垂れ桜が見たくて、先日、久々に訪ねてみました。素敵な器をたくさん使ってお料理を出しているお店ですが、現在テイクアウトも行っているとのこと。あの器でゆっくりと楽しむのが、ひとつの大きな醍醐味なのですが、それも難しい場合がある昨今。テイクアウトをしたおいしいお料理を盛る器をおうちに揃えるの…

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魯卿あん便り…【作品傳百世 石黒宗麿展】鵲鴣斑

宗麿先生の作品には中国古陶からの影響を見られる作品が多く、中でも木葉天目茶碗をはじめ、黒釉作品には名品が目立つ。黒釉のルーツを遡ると、恐らく中国の漢時代に誕生し、三国、南北朝を経て唐、宋代には高品質な黒釉製品が作られた。日本では南宋代に僧侶が持ち帰った天目茶碗が代表的である。鉄分を含む釉薬は酸化焼成することで黒く発色する。また鉄分を…

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「鵜の目 鷹の目」加藤高宏の面白さ

春爛漫の季節を前に、静かな春の嵐となりました。しぶや黒田陶苑では、待ちに待った 加藤高宏展 を開催しております。茶碗を中心に展示、そのどれもが、力強い。そして、ヤキモノの面白さを私たちに教えてくれています。鬼才 加藤唐九郎の血を受け継いだ高宏もまた、稀な才能をもつ陶藝家であると感じています。ぜひ、ご覧戴きたい展示会でございます。 …

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まだ見ぬ・・・

車を運転していて、ふと車窓から目にする気に入りの景色が、また一つなくなった。あるお宅の庭に植えられていた桜の木。二階の屋根まで届くような高さの、まさに鎮座しているといった感じの木だった。毎年、この季節になると、枝一杯に花が開く様は運転席からもよく見え、気持ちまで桜色に染まるようだった。通りすがりの人も立ち止まって見上げていた。きっと、一…

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陶房の風をきく ~加藤高宏展

明日、金曜日より当苑では久しぶりに加藤高宏先生の個展を開催致します。 ギリギリまで窯焚きをされておられたそうで、その様子などをご覧いただきたいと思います。 撮影:田中千穂 先生も会期中はご在廊くださる予定です。ご高覧いただけますと幸いです。 ◇◇◇ 【加藤高宏…

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【加藤高宏展】  ~作品紹介~

先週末は激しい大雨と雷に見舞われた東京、神奈川。雨上がりにはダブルレインボーと言われる、二重虹が見えたそう。翌日には、快晴。姿は見えなかったが、まだまだ下手くそな鶯の鳴き声が聞こえてきて、なんだか嬉しくなった。 気づけば、ついこの間まで枝先にビロードのような毛に覆われた蕾を沢山つけていたコブシの樹は、柔らかな白い花びらを広げて満開。花…

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松永先生の茶碗

今回は30代半ばながら、独創的な雰囲気の作品を制作されている松永圭太先生の作品を紹介いたします。 先生の独創的な作品はその土の原始性に最大の特徴がある。土は山から掘ってきた原土をそのまま用いる。一口に原土と言っても掘る場所が数メートル違うだけで全く違う性質の土が採集される。それをあえて逆手にとり、その原土に漆をしみ込ませる。漆の浸…

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魯卿あん便り:宗麿先生の世界

"陶器ハそんなものではない"衝撃的なことばから始まる宗麿先生のお手紙。"陶器ハそんなものではない 社会的な意義もなけれハ 規範的な工芸品でもない、主張から形式が生ずる、号令をかけるべきものでもない 唯其人々の究めて行く道、求めて行く道 楽しんで行く道であって 現実な生活経済とハ絶対に並立せぬものであることを知らざるは作家あれハ それは砂…

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「鵜の目 鷹の目」おいしいうつわ ソンリサ上田さん

春の嵐からの、キラキラとした快晴の日曜日になりました。気持ちも晴れやかになります。 今週は、「おいしいうつわ」を開催しております。コロナの影響で2年ぶりの展示会。今回は、蒲田でスペイン料理をされているソンリサの上田さんにお願いをしまして、お料理を盛り付けて戴きました。上田さんは、以前、日本料理屋さんで修業されていまして、一転、このよう…

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食卓に華を 『おいしいうつわ』より

春の嵐のような東京。突然の雷に驚いた一日となりましたが、日が暮れると少し暖かな風に変わりました。まだまだどこか気持ちは落ち着かない所はありますが、一歩一歩間近に春の兆しを感じます。 コロナ禍で大きく変わったのが「食」。在宅勤務やオンラインでの活動が増え、ご自宅で過ごす時間が増えた分、食事にかける時間が増えたという声や、家族で食卓を…

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メラミンの器

先週、「啓蟄」の日と書いたが、起き出すのは虫ばかりではなく草も活動を開始している。干し草色をしていた芝生の間から、あちこち緑色が覗いているので、芝生の芽が伸びだしたかと近づいて見ると、正体は雑草。芝目の間に根を張ると抜くのも大変な騒ぎになる上に、芝生の栄養が取られるので、小さいうちに抜いてしまうのが得策。早速、右手に雑草抜き、左手に小さ…

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魯卿あん便り【作品傳百世 石黒宗麿展】

本日より、京橋魯卿あんでは、お知らせした会期より一足先に【作品傳百世 石黒宗麿展】が始まっております。 渋谷店より会場を移して、それぞれ展示された作品をじっくりと見つめてみると、宗麿先生は「筆の人」なのだなぁという思いが湧き出てきます。多彩な筆遣い。ぐるぐる、すっ。んっ、む。先生の動きが、そこから聞こえてきます。むむむ、うん、すっ。 …

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【おいしいうつわ】  ~作品紹介~

少し生ぬるく感じるほどの雨が降ったりと、しばらく降っていなかった雨や不安定なお天気が続いた一週間。場所によっては連日消えぬ山火事のニュースやら、コロナ禍の中での花粉の飛散状況のニュース、全く違う内容のニュースであれど、この雨は恵みの雨に違いないと思う日々でした。お庭の植物なども、毎日の水やりの水よりも、空から降ってくる雨だとシャンと嬉し…

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【作品傳百世 石黒宗麿展】現代に蘇る三彩技法

石黒宗麿先生は日本、中国、韓国古今の多様な技法を身に着け、自身の創作活動に発揮された。初期に取り組まれたのは中国の唐・宋代の陶磁器である。その中の一つに唐三彩がる。唐三彩は元々王侯貴族の墳墓を飾った副葬品である。嚇怒の相をみせる鎮墓獣、馬やラクダなどの動物、文官、武官、楽人や侍女を模った俑、死者が冥界で用いる杯や皿、壷など大小様々な…

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魯卿あん便り 濱田庄司先生の赤絵

『京都で道を見つけ、英国で始まり、沖縄で学び、益子で育った。』自らをそう語る濱田先生。民藝運動に深く関わり、「用の美」の世界で作陶された先生にとって、同じく生活に根差した沖縄の民窯は共鳴するものがあったのでしょうか。 本作は昭和40年代の作品で、チョコレート色の独特な素地に化粧土を施し、赤絵をはじめ、様々な釉色によって自由に屈託な…

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豊かな静寂  【作品傳百世 石黒宗麿展】より

No.5 鉄絵盌 先週から二週に渡り開催しております『作品傳百世 石黒宗麿展』。 宗麿先生の作品には常に凛とした空気を纏っています。特定の団体にも属さず、世襲制にも馴染まず、生涯孤高の陶芸家であり続けた宗麿先生。その作陶への一途な思いは、確固たる個性を持ちながらも理知的な抑制のある、静かな作品を通じて強く伝わってきます。 …

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栩々然(くくぜん)

今日は3月5日。二十四節気の「啓蟄」の日だそうで、冬の眠りから目覚めた虫たちが春の暖かさを感じて、土の中から出てくる頃らしい。そういえば、冬の間、あまり見かけなかった蟻が鉢のへりを歩いていたし、窓を開けていたら蝿が入り込んで、我が家の猫の追いかけっこの格好の的になっていた。『作品傳百世 石黒宗麿展』の2週目となりました。足を運んでくださ…

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陶房の風をきく ~作品傳百世 石黒宗麿展 2週目

先週に引き続き、石黒宗麿展を開催しております。そこで、今週は宗麿先生の書画について見て参りたいと思います。 ●先生と詩文 宗麿先生は、作陶に加えて、制作に臨む姿勢や決意、その時の心情などを書画として残しています。それらは、墨に淡彩の絵に、漢詩や和歌などの賛を書き添えた書画でした。絵だけを描いているものは多くはなく、大半の作品は画賛と…

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【作品傳百世 石黒宗麿展】2週目  ~作品紹介~

暖かくなったと思えば、真冬の寒さに逆戻り、そして雨が降ったりと忙しい天候続き……。自律神経をやられないように、自分を保つのも一苦労です。さて、そんな不安定な気温が続く、今日この頃ですが、今回は先週に引き続き【作品傳百世 石黒宗麿展】を開催いたしております。当苑では、約2年おきに開催している【石黒宗麿展】ですが、先生の作品を一堂に並べると…

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