まずは一服 『喫茶去』より

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寺島裕二   No.1 黒彩碗皿


大きく生活様式が変化したこの一年。一番の変化は「家」で過ごす時間が増えたことかもしれません。
在宅勤務や時短勤務という言葉も一般的になり、学生の皆さんはオンラインでの授業、またお休みの時間も外出を控え、ご自宅で過ごすようになった方が増えたのではないでしょうか。勿論良い面・悪い面、両面にあるかと思いますが、折角なら快適に過ごしたいもの。

仕事の合間の珈琲、気分転換に抹茶、食後には煎茶、ゆっくりとご家族と愉しむ紅茶、週末には美味しい茶葉を取り寄せて中国茶…そして勿論お供には、少しのお菓子も。
合間合間の僅かな時間かも知れませんが、そんな時こそペットボトルのお茶ではなくてお気に入りの器で楽しむというのは如何でしょうか。

昨日から始まりました『喫茶去』ではそんなお茶の時間にまつわる様々な器たちをご紹介しております。
何かと心休まらない日々が続いておりますが、一服のお茶でほっと一息ついて戴けましたら幸いです。



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寺島裕二   No.2 銀彩碗皿


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寺島裕二   No.3 銀彩硝子菓子皿 五

モダンさの光るカップ&ソーサーは瀬戸で作陶されている寺島裕二先生。
楕円のお皿は余白を多く取り、お菓子を一緒に載せられるように。お砂糖やミルクを添えるのにも便利です。持ち手の細部にまで拘った作りも実に洒脱です。
先生にはガラスの菓子皿も出品戴きました。5枚絵替わりになっており、お菓子だけでなく果物や料理の銘々皿としても使い勝手が良いものです。



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長谷川清吉   No.1 宣徳四方虫喰菓子器


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長谷川清吉   奥)No.3 銅虫喰菓子器  手前)No.4 宣徳虫喰菓子器


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長谷川清吉   No.2 宣徳四方虫喰菓子器

お茶会の機会は暫く無くなってしまいましたが、こんな時はご家族をお客様に一席というのはどうでしょうか。
伝統的な技術を現代の感性で生かす長谷川清吉先生の茶道具。今回は個展の時にも人気の高かった「虫喰」の菓子器が並んでおります。
宣徳は使うにつれ色味に味がつき、より寂びた景色に。それでいて独特のシャープさが現代の取り合わせにもよく似合います。

長方の菓子器には裏側に下駄のような足が。取りやすくするだけでなく影が生まれることで「虫喰」の意匠をより強調させています。
これからしばらくは銘々の菓子器が活躍する機会も増えるのではないでしょうか。



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松永圭太   No.2 void


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松永圭太   No.1 void


制作方法の独自のアプローチと、土の表情が印象的な松永圭太先生。茶杯とミルクポットを依頼したところ、まさに松永先生の作品としても十分に魅力がある作品を出品戴きました。

転写シートを用いたポットはミルクだけでなく、食事の際にはソースなどを入れても。茶杯の皿も色変わりになっており、杯とは別々に菓子皿にも使いたい作品です。左党の方は見立の盃にも使えそうです。



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太田修嗣   No.1 朱小皿(桜)


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中野欽二郎  No.124 蕎麦猪口 五 / 太田修嗣  No.104 ハツリ丸盆(栗)


ぬくもりのある太田修嗣先生の漆器は毎日の生活で使いたいもの。小皿は和菓子は勿論、洋菓子にもよく合います。
人気のハツリ盆は一枚あるだけでその場の雰囲気も変えてくれます。中野欽二郎先生の優しい呉須の色が心地よい蕎麦猪口を合わせてみました。立春は過ぎましたがまだ朝晩は少し肌寒いこの季節。こんな取り合わせで温かいほうじ茶はどうでしょうか。


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小西潮   奥から)No.4・No.3  レコードプレート インカルモ&グラデーショングラス



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新里明士 No.130 光碗 / 江波冨士子 No.103 彩雲なつめ



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陶工房 斿   伊部緋襷汲出皿付



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伊藤秀人   No.101 練彩茶碗



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小森邦衛 網代中次 / 小森松菴 茶杓 きさらき



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小林東五  堅手汲出



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三代 山田常山 常滑自然釉土瓶 / 小山冨士夫 伊賀湯呑



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金重巖 呉須絵茶碗


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川北良造 欅造茶托




ハレの日の器だけでなく、日々使う器にこそ本当に気に入った器を使って戴きたいと思っております。たとえ僅かな合間の時間であっても、その器を通じて得られる時間は、より豊かなものになるからです。

まず一服。さて、皆さんはどんな器を選ばれるのでしょうか。



※作品サイズや価格等、詳細につきましてはお気軽にお問合せ下さいませ。




喫茶去
KISSAKO : Time For Tea
しぶや黒田陶苑:2021年2月5日(金)〜 2月9日(火)
11:00 - 19:00

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前田正博 色絵銀彩皿




(巻)
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