【大酒器展】    2週目 ~作品紹介~

朝晩は、背筋がスーッとなるような冷たさを感じますが、少し日が長くなってきたでしょうか。
4時過ぎには暗くなってしまっていた空が、5時半くらいまでは夕焼けの余韻を感じるくらい明るさが残るようになってきました。
休日に日が長くなると、ついつい外にいる時間が長くなってしましますが、こんな時期に風邪など引いていられない……と、心を鬼にして家に中に引き上げます。

さて陶苑では、先週の金曜日より【大酒器展】を開催しております。
初日の金曜日には、入場制限などご不便をお掛けしながらも、皆様のご協力の元、沢山のお客様にご来苑戴くことが出来ました。
改めて、感謝申し上げます。
本展示会は、先週に続き、もう一週続きます。
全国各地から届いた作品は、行かずして色々な地方へ飛んで行くような夢見心地にさせてくれます。
厳しい状況の中ではありますが、心を飛ばしてご覧戴けたらと思います。

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福野道隆
1:布目黒金彩陶酒盃 / 3:布目緑彩陶酒盃 / 5:布目虹彩陶酒盃
布目の凹凸の上に図柄を描かれることにより、温かみのある優しい作風となっている。
キリッとした矢羽根模様や、真田紐を巻き付けたような模様、虹がかかったようなグラデーションの模様。
どれもその場も、心も晴れやかな気分にしてくれる。


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新里明士
3-1:緑釉青盃 / 3-2:緑釉青盃
晴れやかなライトブルーの土の上に、深みのあるターコイズブルーの釉薬がのる。
微かな轆轤目の凹凸に指痕を残し、釉が濃淡をつけて掛かる姿は、ほの暗い青の洞窟の中に射す青空の光のように見える。


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菊池克
11:粉青牛涎文盃 / 9:斑盃 / 6:井戸盃
一番左に写る作品は、牛涎文で「うしのよだれもん」と読む。
ことわざの「商いは牛の涎」から来たもので、商売は、牛のよだれが切れ目なく長く垂れるように、せっかちであってはならず、気長く、辛抱強く、努力せよということ。
克先生ならではの、干支にちなんだことわざを使った、新しい柄の作品。
美しい色合いの斑や、渋みのある井戸盃なども御座います。


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矢野直人
8:黒釉ぐい呑 / 9:刷毛目ぐい呑 / 1:絵刷毛目片口
無駄な味付けの無いさっぱりした作風の矢野先生。
それがまた、お使い戴くほどに育ち、愛着溢れる自分色に染まっていく。
そんな酒器ならではの愉しみが詰まっている。


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直木美佐
5:黒楽ぐい呑 / 4:黒楽ぐい呑
ひと言で黒楽と言っても、美佐先生の楽は、実に豊かな表情で個性溢れる顔を愉しませてくれる。
少し面取風のぐい呑は、やや赤味の茶褐色の黒が、濃淡や様々な質感を持っている。
また、背の低いぐい呑は胴の真ん中が霞が掛かったように拭われて、景色を作っている。


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堀一郎
5:志野ぐい呑 / 2:志野徳利 / 4:志野ぐい呑
淡く緋色がかった志野は、少し黄味を帯びた桜色のように色付いて優しい雰囲気。
赤味の強い志野ぐい呑も、見込みを覗けば口縁から雪が積もったように白い志野釉が流れて景色を作っている。



【巨匠】
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八木一夫
37:寿盃一対
何ともたどたどしく見えますが、元気よく手を広げた亀と、優しくそれを覗き込むように描かれた鶴が描かれています。
見れば見るほど、味わい深く、そして縁起の良い柄に、ついつい頬が緩んでしまう盃です。
大事な人と、大切なお祝いに一杯、いかがでしょうか。


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塚本快示
11:青白磁觴
スッと背の高い形は、口に向けてラッパ状に広がっている。
胴の周囲には細い羽の様なモチーフが繊細に刻み込まれ、そこに青白磁の釉が掛かっている。
大変、品のある、美しい酒器となっている。






なかなかこの状況で足をお運び戴くのが難しい状況の方もおられると思います。
オンライン展示などでも作品ご覧戴けますので、どうぞお楽しみ戴ければと存じます。



(葉)



 【大酒器展】 
Exhibition of Tokuri & Guinomi
開催期間:2021年1月15日(金) ~ 2021年1月26日(火)
Exhibition : January 15 to January 26, 2021
休業日:21日(木)



【出品予定作家】
伊藤秀人 今泉毅 内田鋼一 江波冨士子 隠﨑隆一 加藤亮太郎 
金重巖 金重愫 金重有邦 菊池克 小西潮 鈴木都 スナ・フジタ
瀬戸毅己 高力芳照 田中佐次郎 辻村塊 津田清和 直木美佐 新里明士
福野道隆 堀一郎 前田正博 正木春藏 升たか 松永圭太 丸田宗彦 
見附正康 十三代三輪休雪 矢野直人 若尾経  
(敬称略/五十音順)
他物故巨匠作家


※物故作家の作品のみ、その後京橋 魯卿あんにて開催致します【酒器特集展】にて展示致します。
併せてご高覧下さいませ。
【酒器特集展】
魯卿あん(京橋店) 
2021年2月1日(月) ~ 13日(土) ※2月7日(日)・11日(木)祝定休



尚、昨日まで開催しておりました【初夢初碗展】に関しましては、1月26日(火)まで引き続きオンラインページにてご覧いただけます。
店頭に飾っておりませんが、作品は「しぶや黒田陶苑」にございます。
おっしゃっていただければお出し出来ますので、ご遠慮なくお申し付けくださいませ。



 京橋 魯卿あん 
 Rokeian
〒104-0031 中央区京橋2-9-9
TEL: 03-6228-7704 FAX: 03-6228-7704
http://www.kurodatoen.co.jp/rokeian/
営業時間:11:00~18:00 定休日:日曜日・祝日

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