稀なる造形~淵淵盃

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三輪和彦先生(現:十三代三輪休雪先生)が陶芸の道に歩まれたのは和彦先生が中学一年生の時。当時東京近代美術館で開催されていた「現代国際陶芸展」で観たピーター・ヴォーコス(1924– 2002)の白い皿に圧倒され、アメリカの焼物に興味を覚え米国に六年留学して学ばれました。帰国後、作陶生活に入られます。

この「淵淵」は生命の源である水をなみなみと湛えた様を力強い轆轤目で表現します。

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「休雪白」とも呼ばれる藁灰釉を厚く施釉し、神経を注いだ釉掛けをすることで動きのある釉の景色を生み出します。所々に化粧掛けとして用いられる鉄分の多い見島土が釉の縮れた部分からのぞいています。この黒と白のコントラストが現代萩焼の醍醐味といっても過言ではないでしょう。


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こちらは大胆に素地を見せ、胴に刻まれた大胆な箆目が強烈な印象を与えてくれます。
いずれも盃でありながら
徹底した土との対話によって生み出された作品はまるでオブジェを観ているかのような存在感があり、圧倒されるようです。

<作品: 三輪和彦 淵淵盃 共箱(両作品とも)>
(申)
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