おあいそっ!

重陽の節句だった一昨日。我が家の菊、毎年虫にやられるので、今年は一匹たりとも見逃すまいと、春から葉の表も裏もひっくり返しては退治していたおかげで、花芽も無事で暑いさなかに咲き始めた。と喜んでいたのだが、強すぎる太陽のせいか、緑色だった葉が茶色く変色しだした。花はきれいなのだが、葉は枯れているように見え何ともバランスの悪い姿になっているのが残念と毎日眺めている。

さて、『双頭ノ酒器展』に続き、こちらもお待ちかねの『極上の湯碗展』が始まりました。先生方の数多の渾身の作品に目移りしてしまいそうです。


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ずらりと並んだ湯碗、湯碗、湯碗・・・。いかがでしょう?ご覧の通り、先生方の湯碗が店内を彩っています。お気に入りの一点を探しに、是非お越しくださいませ。


今週の花

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額:山口 薫 「庭の樹」
花器:金重 巌 「青釉壷」共箱
花:ハバヤマボクチ・クサボタン

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ハバヤマボクチ
成長すると1mを超すような高さになるハバヤマボクチ。葉場山(草刈場のある山の意味)に生えるヤマボクチが名前の由来。

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クサボタン
花が咲き終わった後に、羽毛のような綿毛に包まれた種が風で飛ばされて散布されます。


もう一ヶ所活けております。

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花器:石黒宗麿 「白瓷小壷」 共箱
花:マツムシソウ

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 マツムシソウ
竹ひごのような細い茎に可憐な花が咲きます。

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蕾は熟していない野イチゴのように見えます。

湯碗(湯呑)というと、どうしてもお寿司屋さんのたっぷり注がれるあがりの大きな湯呑が思い浮かぶ。よく家族で行くお寿司屋さんがあった。カウンターに座って、お水やジュースと一緒に大人と同じ大きな湯呑で、お茶が置かれるのは、子供心に嬉しかった。両手で持っても手に余るその円筒形となかなか冷めない深い緑色のお茶は、明らかに自分には持て余す存在だったにも関わらず、必ず父や母と同じように入れてくれるのが、子供扱いされていないと、気持ちが弾んだ。焼きたての熱々の玉子焼きを頼むのに、玉(ぎょく)と隣の人が言っているのを聞いて、そう呼ぶんだと知ったり、カウンターが社会勉強の場にもなった。美味しい出汁のお吸い物や茶碗蒸しも楽しみだった。

そして、父か母が「お勘定お願いします。」と声を掛けると、決まって聞くあのセリフ。カウンターの向こうからお寿司を握っているご主人が威勢よく「おあいそっ!」。その頃になって、ようやくぬるくなったあがりをちょっぴり飲むのが自分の恒例。それでも、大きな湯呑からあがりを飲んだことで、いっぱし大人気分を味わってご機嫌で帰るのだった。

あのお寿司屋さん、もうとっくに代替わりしたろうけれど、まだあるのかな?大きな湯呑と「おあいそっ!」が妙に懐かしくなった。


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