魯卿あん便り~魯山人と古美術

その鋭敏で大胆な感性により数々の逸品を創られた魯山人先生。
『名器を見て学ぶ態度を修業の第一としなくてはならぬ。これが私の作陶態度であることは言うまでもない。』の言葉通り、
北鎌倉星岡窯の参考館には自身が蒐集した古陶磁を納め、古陶の内包するものを飽くなき探求心でもって自家薬籠中の物としました。
特に中国明末、現在の広西省景徳鎮において作られた古染付に対しては、「古染付百品集」という本を出版するほどでありました。
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<古染付文人文皿>

古染付が作られた中国明末天啓年間・崇禎年間当時の景徳鎮は宮廷直営の窯である御器廠が萬歴帝の崩御により事実上閉鎖に追い込まれた後、民窯が隆盛を誇った時期であります。
寸分の狂いも許されない制作体制であった御器廠に対して、民窯はその制約から解き放たれたように伸びやかなで多様な絵付けが特徴で、虫食いをはじめとする粗雑さも、味わい深い枯淡の美として当時の茶人に親しまれ、日本に数多く請来されました。

本年は毎年開催させて戴いております、魯山人展に加え、先生が作陶の模範とした古陶磁を加えと少し趣向を変えて「魯山人と古美術」と題して
展示会をさせていただいております。

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<古染付鶏文皿>

同じ題材でも地面があったりなかったり…。
文字通り同じものはないという点もユーモラスさに溢れる古染付の魅力である。

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<古染付人物山水鉢>
こちらの山水図鉢は魯山人先生による箱書が付されている。

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<北大路魯山人作 そめつけ竹鉢>
上の「そめつけ竹鉢」は魯山人先生の作。
竹林が風にさざめいているような勢いある筆致で、
古染付といった古陶を飽くなきまでに追求し、さらにそれを自己の芸術にまで昇華させた
魯山人先生の稀なる感性が如実に感じられる。

会期は6月30日(火)まで。
<申>

<参考文献>
「魯山人陶説」(東京書房社 1975年)


展示会期間中、展示されている全作品を弊社ホームページにてオンライン展示会としてご覧いただくことができます。

今後の状況によって京橋 魯卿あん 及び しぶや黒田陶苑 の営業時間等が変更になる場合がございます。
変更の際には事前に弊社ホームページなどでお知らせさせて戴きますので、
ご確認いただければ幸いに存じます。
<しぶや黒田陶苑HP>

京橋 魯卿あん <Rokeian at Kyobashi>
 <北大路魯山人先生作品常設>
 〒104-0031 中央区京橋2-9-9 ASビルディング1F
 営業時間:11:00~18:00
 定休日:日曜日・祝日
 TEL: 03-6228-7704 FAX: 03-6228-7704
 E-Mail : info@kurodatoen.co.jp
 http://www.kurodatoen.co.jp/rokeian.html

<しぶや黒田陶苑HP>
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