魯卿あん便り~魯山人と古美術~

雨で色鮮やかになった樹々や草花の葉の緑は目にも清々しく映り、心も洗われるよう。我が家の半夏生も上の方の葉から徐々に白く色付きはじめ、まさに今の季節を感じます。

京橋「魯卿あん」で1ヶ月にわたり開催しております『魯山人と古美術』展も、いよいよ来週の火曜日、630日までとなりました。長かったステイホームで、身体だけでなく気持ちも丸まってはいないでしょうか。心身のストレッチを兼ねて、どうぞお運びくださいませ。

今回は染付の作品を2点ご紹介します。

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No.35 染付兎文皿 五客 13.5 / H3.0cm

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輪花型の皿の中にデフォルメされたウサギが描かれている。皿の料理を食べ進むうちに姿が見えてくる。そのウサギが太っていたり、小柄だったりと速筆で描かれたらしい筆の運びで、大小いるのがいい。

ウサギは古来より、様々な象徴として愛されてきたために兎文の作品が作られている。多くの子供を産むため「豊穣」を意味する。長い耳は「福や良い情報」を集める。ぴょんぴょんと跳ねる様子が「飛躍」を。月からの使者とも言われ、「ツキを呼び込む」と縁起のいい動物とも信じられていた。こんな幸運満載の兎文の皿を使っていたら、運が舞い込むかもしれない。



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No.36 古染付文人文皿 五客 16.3 / H3.0cm

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久しく耳にしないが、「文人墨客」という言葉があった。確か文人が詩文などをよくする人で、墨客は字の通り、墨を用いた書画・絵画をよくし秀でている人。どちらにしても、風流で趣のある芸術の創作をする人々。

人物だけでなく皿を一周する縁の模様の呉須が際立ち皿の印象を引き締めている。この皿の文人は詩作をしているところだろうか。短冊を前にかざして思索顔。いったい、どんな詩が出来上がったのだろう。


(藤)


《魯山人と古美術》

61( 630()
11:00 - 18:00
定休日:日曜・祝日
於:京橋店「魯卿あん」
TEL/ FAX 03-6228-7704

※無断転載、再配信等は一切お断りします。


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