清き静けさ   唐津 矢野直人展  作品紹介


STAY HOMEが開けたと思ったら梅雨入り宣言。

長いSTAY HOME期間に見上げた空や景色は、普段よりも澄んで、空は高く澄み渡り、遠くに見える富士山もクッキリと毎日拝められました。そんなことで「世の中みんな、STAY HOMEしているんだな~」と実感をし、同時に、日々の我々の生活の中でどれだけ自然が汚されているのだろうと頭を巡らせたりしました。

雨は空気中の塵などと一緒になって落ちてくると言いますが、今年の雨は例年よりも余計な廃棄物が少なくて綺麗なんじゃないかな……などと勝手ながら良いように考えています。

さて、そんな清き雨の振りだしと共にやってきたのは明日15日(月)より始まります『唐津 矢野直人展』です。
矢野先生の静かな作風は、そんな清き雨のようにジワリと心にしみるような作品です。

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会場
また、庭先の濡れた緑にもよく似合います。
では早速、ご用意戴いた作品の中からいくつかご紹介させて戴きたいと思います。


【茶道具】

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12-3.jpg12:絵唐津茶碗
たっぷりとしたお茶碗には風が吹いたような筆。
上から少し乳化した色の灰釉が流れ景色となっています。

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15:黒釉茶碗
手捻りで作られたのだろうか、楽茶碗のような潰れた高台が硬質的な土味に対して何だか面白く見える。
また黒釉の下からは土の中に含まれた白い砂が顔を覗かせたり、高台周りは焦げたような複雑な色合い、また、よく見ると波打つような形の板のようなもので打ちながら形を整えたような、細かなうねりが見え、一見単調な中に複雑な手業の表情が見えます。

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4:伊羅保茶碗
白い砂粒が残った荒い土を引き上げた伊羅保のお茶碗。
轆轤引きの際に砂粒が残した筋に伊羅保釉が乗り、リズムを出しています。

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48:朝鮮唐津水指
朝鮮唐津の釉薬をランダムに乗せ、釉流れを愉しんだ水指。
その動きは複雑ながらも美しく、遊び心が溢れています。
こちらは塗り蓋が付きます。


【酒器】

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17・30-2.jpg17:粉引徳利
30:朝鮮唐津ぐい呑
小振りな粉引の徳利には、優しい色合いの朝鮮唐津のぐい呑み。
透き通るようなブルーの斑釉に、淡いグレーの雲が掛かるようで素敵です。

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23:伊羅保ぐい呑
26:粉引ぐい呑
19:絵刷毛目片口
躍るような筆が入る小さな口の片口には、静かな伊羅保と粉引のぐい呑みを合わせてみました。

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33:唐津ぐい呑
39:彫唐津ぐい呑
41:唐津ぐい呑
こちらはぐい呑み3種。
土の中の砂が付けた轆轤引きの痕が残る唐津ぐい呑。
最近手掛けられている彫唐津のぐい呑。
釉掛けの残しの妙が細い三日月のような唐津ぐい呑。
どちらも静かな中にちょっとした見所が隠れている。

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29:斑唐津ぐい呑
36:絵唐津ぐい呑
2:黒釉徳利
矢野先生の作品は色々な種類を並べてもケンカしないで愉しめます。


【食器】

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44-2.jpg44:絵唐津向付揃 五
向付を除いた時にお料理の色が映え喜びが湧きそうな向付です。

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43:絵唐津皿揃 五
五客揃えの中に、少しだけ絵付けの変化がある。
直径14㎝ほどの使い勝手が良さそうなお皿です。

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42:皮鯨皿揃 六
直径11㎝ほどの皮鯨の揃え。
2枚づつ重ねて焼いたのだろうか、内3客には目跡が入り、アクセントとなって愉しめます。





緊急事態宣言は解除されたものの、このような状況の為、残念ながら今年度の先生のご在廊は叶いませんでした。
はにかんだ先生の笑顔に会えないのが残念ではありますが、今回は先生から会期中数点ずつ作品の解説などを寄せて戴くことになりましたので、追ってブログでご紹介させて戴きます。どうぞご期待くださいませ。

尚、今回も会期中並行して【オンライン展示】にてDM掲載以外の作品を含めてすべての作品をご覧戴けます。併せてご覧下さいませ。





(葉)



 唐津 矢野直人展 
Exhibition of YANO Naoto
開催期間:2020年6月15日(月) ~ 2020年6月20日(土)
Exhibition : June 15 to June 20, 2020
定休日:木曜日→日曜日に変更(6月中)



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また、会場入って左側の小さなスペースには、蒸し暑くなってきました今から活躍できそうなガラス作家の皆様の作品が並びます。


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また、壁面のショーケースには来週から始まります『ひとりたのしむ 昭和巨匠陶藝逸品』の作品の中から先行して一部作品をご覧戴けます。






 京橋 魯卿あん 
 Rokeian
〒104-0031 中央区京橋2-9-9
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