先生の口癖

2020年の新しいカレンダーの1月が終わったと思ったら、2枚目も明日でおしまい。あさっては、もう3月。年度末や卒業式の季節。暖冬のせいで桜の開花予想も早まりそうで、なんとなく心がせわしなくなる時期です。こんな時こそ、心の栄養補給に芸術作品の鑑賞をするのもいいのではないでしょうか。当苑では先週から『陶藝家の父 富本憲吉展』を開催しており、…

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陶房の風をきく ~陶藝家の父 富本憲吉展 2週目

富本憲吉展も2週目となりました。 多くの言葉を残された富本先生。前回は白磁壺に並々ならぬこだわりを持っておられたことをご紹介しましたが、今回は色絵模様について。先生がどんな風に模様を考案していかれたのかを見て参りたいと思います。 ◇陶器を愉しむ者は實用を無視して単にその形だけを見、模様だけを見、また釉だけを玩ぶ可きでない…

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陶藝家の父 富本憲吉展 二週目  ~作品紹介~

新コロナウィルスによる小波で、ざわざわと心が落ち着かない日々。 そんな中、先週より始まりました『陶藝家の父 富本憲吉展』の会場では、ゆったりと静かな時間が流れます。 会場には土門拳氏による富本先生の写真が飾られています。穏やかなお顔で、くわえ煙草……深く腰を下ろした横にはご自身の作品がズラリと並びます。その傍らの会場には、先生が…

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堀一郎先生のぐい呑

手轆轤による造形は、唯一独特の存在感と釉の表情を生み出しています。使用している五斗薪土は焼き締まりにくく、収縮が小さいため、柔らかな雰囲気を持っています。 志野ぐい呑6.6 / 6.2 / H5.8cm3,3000円(税込)白く厚くかかった志野釉は、釉下の緋色を隠すように、透かすように、柔らかな豪快さで存在を主張しています。 志…

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魯卿あん便り~雪さゝ平向

京橋 魯卿あんでは北大路魯山人先生の常設展示を開催しております。 スライスした土を膝頭や鞍馬石に打ち付けたたき成形し、縁は鋭く切る。一枚の皿の中でも厚みが違うことで作品に動きが生まれている。技術的には志野と絵瀬戸の掛分であるが、志野釉を雪に見立てそこに黄・紫・緑・鉄絵で笹を絵付けする。魯山人先生らしい大胆さ。あえて素地をのこすことで一…

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「鵜の目 鷹の目」 富本憲吉作品の品格たるや

気候もあたたかくなるにつれて、香しい花の便りとともに、花粉が浮遊する、私にとっては、何とも複雑な季節になりました。 2月21日より「陶藝家の父 富本憲吉展」を開催しております。日本の陶藝界を語る上で欠かすことのできない存在、富本先生の作品約40点を展示。飾った瞬間から、静謐な空間をつくりだすほどの品格。ぜひ、実際にご観覧戴きたいと思い…

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滿開の花 「陶藝家の父 富本憲吉展」より

定家葛の四弁花紋、羊歯紋、竹林月夜、曲がる道……「富本憲吉」という名前を聞くだけで頭に思い浮かぶ独特の「模様」が皆さんあるのではないでしょうか。写生を重ね、写しではない独自の「模様」を追い続け、そして描き続けた富本先生。その数々の名作から「模様」の作家として語られることも少なくありません。ただ先生ご自身はあくまでも作品の核はその姿、…

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素顔と…

二十四節気の「雨水」が一昨日。雪から雨に変わり、雪解けが始まる頃。雪が解けて水になり、大地や田畑を潤す。冷たい空気がゆるんで、休眠していた植物も起き出してくる。冬の間の長い農閑期を経て農作業を始める目安にもなっていた「雨水」。寒さに身構える鎧のようなコートから、そろそろ春めくそれに衣替えするのもいいかもしれない。『陶藝家の父 富本憲吉展…

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陶房の風をきく ~陶藝家の父 富本憲吉展

明日より始まります富本憲吉展。富本先生といえば、四弁花や羊歯といった模様の色絵磁器が思い浮かぶ方も多いかと思います。 今回は先生の思い入れの強かった作品の一つである白磁の壺を中心とした展示となっております。もちろん、色絵の作品も一緒に並んでおります。 随筆集など多くの言葉を残された先生。そこから白磁作品のこと、模様のこと、工芸観…

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陶藝家の父 富本憲吉展   ~作品紹介~

先日、辛夷(コブシ)の並木が並ぶ道を見つけた。今か今かと、あの柔らかな産毛を蓄えた蕾が枝先にふっくらと膨らんで空を見上げていた。この週中は寒さが戻ってしまったが、今週末ぐらいに、あの辛夷の花は咲き出すだろうか……。少し肉厚の花びらが、優しく花開く姿を思い描いていたら、富本憲吉先生の白磁の温かく、柔らかな雰囲気と重なって感じた。 さて、…

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春を愛でる~福野先生の彩色酒盃

もはや毎年恒例の…とは言えない季節の変わり方をしている昨今ですが、それでも同じように今年も、1月8日には春の空気になり。蠟梅がほころび始め。冬で縮んでいた身体も空想も広がりを持ち始めたのは、驚きのことでもありました。福野道隆先生の作品は、言うなれば春の麗かな陽だまりのような作品たち。周囲に溶け込みながらも明るい気持ちを引き出すような…

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魯卿あん便り…九谷風トクリ

自ら料理を振る舞う際に用いるうつわを作る為、作陶の世界に入られた魯山人先生。やはりぐい呑や徳利といった酒器も魅力的なものが多い。その中でもこれほど端正に仕上げられた徳利は珍しく思える。北大路魯山人 九谷風トクリ二 共箱 ※価格はお問い合わせください。中心に伸びやかに描かれた植物は河骨(こうほね)と言い、沼や沢に自生する多年草で夏に黄…

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陶房の風をきく ~新里明士新作展

寒いと感じたのはつかの間のこと。早くも少しずつ春に近づいている、そんな東京です。さて新里明士先生の個展が始まっております。酒器展などグループ展には毎年お願いしておりますが、個展は3年振り。お話を伺いました。 ●もっと焼き物を知りたい磁器のイメージが強い先生ですが、日本とか海外とか枠にとらわれることなく…焼き物すべてが知…

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「鵜の目 鷹の目」 進化した蛍手 光器

花の蕾がほころび始め、少しづつ春のおとずれを感じようになってまいりました。今週は、「新里明士 新作展」を開催しております。光の景色が美しい作品がならびました。 展示は、2月18日(火)まで開催しております。ぜひ、お立…

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光を纏う器 『新里明士新作展』より

連日の寒さから一転して、昨日今日と春が間近に来ていることがはっきりと分かるような陽光に。外套に首を竦めながら早足で歩いていた通勤の道も、どこかゆっくりと散歩したくなるような気分になります。 洋服が変わるように器もその季節毎に手にする機会が増えるものが変わってきます。昨日から始まりました『新里明士新作展』。まさにこの春の柔らかい光と…

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埋火

当苑のある渋谷。新しいビルの建設ラッシュや、銀座線がリニューアルしたり、日々少しずつ様相が変化している。85年の歴史をもつデパートも3月いっぱいで閉店すると総決算の売り出し中。山手線に沿ってあった、よくダンスの練習をしている姿が見られた公園も新しい複合商業施設として生まれ変わるべく、重機が動いている。長い間、見慣れた通い慣れた景色や場所…

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魯卿あん『酒器特集展』

京橋・魯卿あんでは現在『酒器特集展』を開催しております。本日は天候も良いためか人通りも多く、展示期間土曜まであとわずかの酒器特集展をご覧になりに遠方からのお客様もたくさんお見えになっております。展示会の一部をご紹介いたします。 濱田庄司『琉球窯赤繪盃』共箱 左手より時計回りに加守田章二『盃』共箱、荒川豊藏『志野酒盃』共箱、濱…

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新里明士展   ~作品紹介~

わが家の庭に黄色いミモザの花が咲き始めました。まだ、ほんの咲き始め。枝先に小さなポンポンがフワッと綿毛のように開く姿は可愛らしく、陽の光の妖精が宿っていそうな気配を感じ嬉しさが込み上げてきます。 さて、今週の金曜日からは薄造りの白磁に蛍手の手法を独自に進化させた“光器”の作風で知られる、光を操るやきものの貴公子とも云うべき『新里明…

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「鵜の目 鷹の目」 前田正博の銀彩

梅香る季節ではありますが、ここにきて冬一番の寒さ…。あたたかな春が待ち遠しい今日この頃でございます。 2月7日より、前田正博展を開催しております。無垢な白磁に色を着せていく先生の仕事。色を重ねていくことで不思議なやわらかさが生まれていきます。今回は、銀彩の作品をご紹介いたします。 色絵銀彩花入 色茶碗 色茶碗 …

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赤と青

2月3日は節分だった。毎年、豆まきをすることにしている。というのも、忙しかったのか、あるいは相当日にちが経ってから思い出したのか、覚えていないが、豆まきをしなかった年があった。その年は、なんだか心沈むようなことが多い年だった。とりたてて信心深くも、験を担ぐわけでもないのだが、とにかく豆をまくことにしている。とはいうものの、ここ何年かは後…

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陶房の風をきく ~色絵磁器 前田正博展

冬なのに暖かい日の続いた東京ですが、ようやく寒さがやってきました。キンと冷えた空気は、気持ちをキリッとさせます。明日からは、2年ぶり3回目、前田正博先生の展示が始まります。2019年には第68回神奈川文化賞を受賞され、ますますご活躍でいらっしゃいます。 展示前のお忙しい時間の中、工房へお邪魔してお話を伺いました。 作業中 …

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色絵磁器 前田正博展   ~作品紹介~

数年前に母が知人が使わなくなった大きな機織り機を戴いてきた。長い休みの度に母を訪ねて、母の友人達と一緒になって織機の経糸を張る作業から手伝った。反物を編めるだけの長い長い糸を絡ませずに上糸、下糸になるよう、交互に織機に糸をかけていく作業は、あーでもない、こーでもないと四苦八苦。しかし、通常全て同じ白い糸を縦糸に張ることが多いが、一部だけ…

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魯卿あん便り~酒器特集展

本日より 京橋 魯卿あん にて昭和巨匠の酒器を特集した展示を開催しております。先週まで渋谷で開催しておりました「大酒器展」に引き続き、魯卿あんでは一部作品を追加し、巨匠の先生方の酒器の逸品を揃えて展示させて戴いております。 ・加藤唐九郎 黒くい呑み口径5cmほどの小さな作品であるが、観れば観るほど作品の持つ存在感を実感する。器形、釉掛…

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