新里明士展   ~作品紹介~

わが家の庭に黄色いミモザの花が咲き始めました。
まだ、ほんの咲き始め。
枝先に小さなポンポンがフワッと綿毛のように開く姿は可愛らしく、陽の光の妖精が宿っていそうな気配を感じ嬉しさが込み上げてきます。


さて、今週の金曜日からは薄造りの白磁に蛍手の手法を独自に進化させた“光器”の作風で知られる、光を操るやきものの貴公子とも云うべき『新里明士展』が始まります。

先生の“光器”の作品。
ついつい中国にある「蛍手」と称してしまうのですが、実は「蛍手」といわれる技法で制作したわけではなく、【器に穴が空いている】という表現として制作を始められたのがきっかけなのだそう。
穴をあけ、またその穴を埋めることにより“使えるものと使えない物との狭間を表現したい”と先生は仰います。

当苑での個展は約3年ぶり。

新しい作品の到着を、今か今かと愉しみにしておりましたが、昨今、大変お忙しい先生。
ギリギリまで制作となり、本日作品の到着が叶いませんでした。
作品は展示会当日朝に到着の予定でおります。

本日はDM撮影用に前もってご用意戴いた作品を改めてご紹介いたします。


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DM1:光器

轆轤で成型→毛筆タイプのペンで思い描いた線を直接描き込む→線に沿って穴を開ける→素焼き→釉掛けで穴埋め→焼成

薄い生地を作るのに削る作業。
生地が柔らかいうちに行う穴あけ作業。
穴あけ作業で出来た生地の凸凹を削る作業。
釉掛けの穴以外の部分に掛った釉を拭う作業。
焼成後の仕上げの削り作業。


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DM2:光器

手間暇かかる作業の連続。
その全ての作業のタイミングによって、割れてしまったり、思い通りに仕上がらないのだとか……。
それも、穴を開けるのに小型の電気ドリルを使っていると言うのだから驚きです。
穴の大きさや、密度の違いにより見えてくる模様の数々。


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DM1:光器


空から降ってくる粉雪のようにも……
水中を漂う気泡のようにも……
春の光の木漏れ日のようにも……
夜空を飾る満天の星のようにも……
誕生を待つ命の結晶のようにも……

作品を目にする人によっても、様々に見えてきます。








昨今では、上にご紹介した“光器”の作風以外にも、様々な変化を付けたり、色を加えた作品を作られています。
穴を開けた白磁にターコイズ色の釉薬を掛けた春砂光。
黄味の釉薬を掛けた黄釉のシリーズ。
穴を埋めない青い磁器の青器。
小麦色の以手の素地に真っ白の白釉を掛けたものや、緑青釉を掛けたもの。
藍釉を用いたものや、青い素地に白い釉薬を掛けたものなど。




金曜日から並ぶ作品には、光器の他にどんな作品が並ぶでしょうか。
皆様と同じ気持ちで、期待を胸に膨らませつつ作品の到着を待ちたいと思います。





※尚、図録、DM掲載外の作品に関しましてはご予約は承れません旨、予めご了承下さいませ。
(葉)




 新里明士展 
Exhibition of NIISATO Akio
開催期間:2月14日(金) ~ 2月18日(火)
Exhibition : February 14 to February 18, 2020
11:00~19:00

新里明士
Akio Niisato
陶歴
昭和52年       千葉県生まれ
平成13年      多治見市陶磁器意匠研究所修了 
平成17年      イタリア ファエンツァ国際陶芸展 新人賞
平成20年       第3回パラミタ陶芸大賞展 大賞
             国際陶磁器展美濃 審査員特別賞
平成21年       第3回菊池ビエンナーレ 奨励賞(菊池寛実記念 智美術館)
平成23年~24年 文化庁新進芸術家海外派遣制度により
            アメリカ・マサチューセッツ州にて制作
現在      岐阜県土岐市にて制作



 京橋 魯卿あん 
  Rokeian
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