文殊菩薩

思わず首をコートの襟の中に沈める日が、ほとんどない冬。今朝は、昨日の温かな陽気からグッと気温が下がって、首をカメのように引っ込めた。寒いのは得意ではないくせに、朝のあの空気感は好きだ。ピリッとして、澄んでいて夏の膨張したような粗い空気ではなく、ひとつひとつの粒子が細かく皮膚に触れる気がする。だから、冷たい空気で顔を洗ったように、寝ぼけ眼…

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