魯卿あん便り…焼締陶の魅力

IMG_6368.JPG

「大雅堂美術店」の二階に『美食倶楽部』を開店させた魯山人先生。料理の評判は続々と会員を増やし、そこで用いる食器を作ることをきっかけに作陶をスタートされた。染付・色絵・青磁など磁器を中心とした器から始まり、朝鮮半島にも渡って粘土やカオリンを採取し、鶏龍山の粉青沙器の再現を目指された。さらに昭和十年には志野・織部・黄瀬戸などを焼成するために瀬戸式の登窯を新たに築窯するという積極性が多種多様な作品を生んだ。それらはほとんどが施釉されたものばかりだが、化粧などしない土味そのものの焼締陶制作にも魅力を感じはじめていた。

戦後、備前の金重陶陽宅に滞在し、陶陽、素山、藤原啓、山本陶秀をはじめとする時の備前一流陶芸家が助手として制作にあたった。また藤原建を鎌倉に呼び寄せ備前焼の制作に力を入れられた。

IMG_6366.JPG

備前土草花彫花入 18.6 / H19.0cm 陶々菴箱 ¥1,500,000

IMG_6369.JPG

上部から張り出した肩はフォルムにしっかりとした印象を与えている。また細く繊細に彫られたアヤメと土味や焼けが何とも哀愁ただよう雰囲気を醸し出している。濡らすことで更に見せる表情が深まるのは備前の愉しみである。(観)


京橋 魯卿あん <Rokeian>
 〒104-0031 中央区京橋2-9-9 ASビルディング1F
 営業時間:11:00~18:00
 定休日:日曜日・祝日
 TEL: 03-6228-7704 FAX: 03-6228-7704
 E-Mail : info@kurodatoen.co.jp
 http://www.kurodatoen.co.jp/rokeian.html

<しぶや黒田陶苑HP>
<Facebook>
<黒田草臣ブログ>

※無断転載、再配信等は一切お断りします