『漆芸 太田修嗣展』 ~作品紹介~

昨日から、急に冷え込みが増してきました。
前日よりも暖房の温度設定をあげて過ごす一日。
静かな部屋にいると暖房による乾燥からか、ミシミシ……とか、キシキシ……といった音がどこからともなく聞こえてきます。
樹に囲まれて生活する日本ならではの冬の音とでも言いますか、木造建築の資材が、その時、その時の湿度により呼吸し、順応するための声のように感じます。

さて、今週の金曜日からは、当苑では毎年恒例の『漆芸 太田修嗣展』が始まります。
毎年静かな存在感を放つ太田先生の作品の数々。
その姿になるまでに先生はいくつもの“樹の声”を聞き、答えているのでしょうか。
また、先生からまた命を吹き込まれた作品の数々からも、どこからか声が聞こえてきそうな気が致します。
では一緒に耳を澄ませながら、一部作品をご覧くださいませ。

【椀】
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2-7・8:山笠小吸物椀 / 31:穴開キー ロクロ目盆 栗
無秩序な状態のことを指す、anarchy(アナーキー)と掛けて、お盆に穴が開いている滑稽さを“穴開キー”と名付けたそう。
原木の声を聴き、その姿を活かしたお盆には、正統派の美しく仕上がった蓋付の吸物椀。
浮き上がる木目も大変美しい。

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7-3・1:溜塗椀 I 欅
たっぷりとした溜塗椀。
口縁だけ強度を増すため黒く塗られている。
椀の中、外、共に木目を活かした溜塗になっている。
この他は、碗の中が黒いもののご用意があります。

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14-2・4・5:洗朱根来椀 欅
口元を中塗りを黒で塗り、上塗りで朱色に塗ったあと磨いて下の黒色がところどころ表面に見せる塗り方をしているお椀。
朱一色だと躊躇うほどの華やかさを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなワンポイントを持たせることで、手に取りやすい雰囲気となっている。

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15-5:溜塗大椀 I 欅 / 17-2:錫黒丼椀 山桜
先ほどご紹介した溜塗の椀よりも大きなお椀。
こちらは外側が溜、内側は黒く塗られている。
お隣に置いたのは、黒漆に錫の粉末を混ぜたものが塗られたもの。
よく見ると光の加減で、フワリと浮き上がるように上品な輝きが感じられる。


【器 他】
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22-2/23-5:洗朱根来椿中皿 朴
椿の花が花咲くような……という意味でしょうか。
美しい朱赤の花が咲きます。
NO22と23とで大きさが大、小と違います。
お好みの大きさをお選びください。

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29-2:手刳浅鉢 栗 / 30-5:欅中鉢 欅 / 28-1:八方刀痕台浅鉢 栗
様々なタイプの鉢をご用意戴きました。
NO29は微かに細かな凹凸が入ります。
NO30は少し深さのあるタイプ。大きく波打つような彫跡が綺麗。
NO28は先生らしいノミの彫跡が菊の花が咲いたように入ります。

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25-2・3:錫黒皿 朴
44:カンナ目朱箸 鉄木 / 45:カンナ目錫黒箸 鉄木
新月の月のように微かに錫が光るお皿に、お箸を合わせて。

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24-2・1:洗朱根来角丸皿 朴
角が取れた四角いお皿は、菓子皿に丁度良さそう。

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40-5:長方小盆 栗 / 41:レンゲ 朴
大人気のレンゲ、今年もご用意戴いております。

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13-6・2:手刳溜塗椀 栃 / 42:ヨーグルトスプーン 朴
大きな削り跡が面白い椀に、ヨーグルトスプーンを合わせて……。

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30-5:欅中鉢 欅 / 18-1:ミルク椀 みずめ
43:カレースプーン 朴 / 34-4:ハツリ丸盆 栗
大変人気の先生の丸盆に、深さのある鉢とスプーン、ミルク椀を合わせて、ワンプレート朝食を思い描いてみます。何だか幸せな一日が過ごせそうな気がしてきます。

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39-10・1:ロクロ目茶托 四寸 欅 
升たか 中国花蝶図湯呑・色絵更紗図湯呑
均整の取れたロクロ目の茶托には、ちょっと贅沢に升たか先生の蓋付の湯呑を合わせてみました。

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37-1:刷毛目茶托 みずめ
新里明士 光器湯呑
当苑でお客様にお茶出しをする際に使わせて戴いている先生の茶托が、大変人気で作って戴きました。
使っていくうちに良い艶が出て、どんどん馴染んで来ます。

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6:ヘギ洗朱根来 三段重箱 栗
今回は大きな三段重。
迫る新年のお祝いに……。
待ち焦がれる春のお花見に……。
お子様の運動会に……。
使う度に素敵な思い出が出来そうなお重です。


【盆】

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35-1:穴開キー角切盆 栗 /36-1:角切盆 栗
こちらも当苑で使わせて戴いているお盆と同じタイプの物。
今回は材の枝部分の穴を活かしたタイプと、通常どりの穴の開いていないタイプと作って下さいました。


【酒器】

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21-3:洗朱根来盃 欅 / 19-1:洗朱根来片口 朴 / 40-5:長方小盆 栗
小さな盆に、片口と盃を乗せて、一人の時間を愉しめます。

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20-5・3:洗朱根来馬上杯 欅 / 40-5:40-5:長方小盆 栗
今年は足の長い馬上盃もご用意戴きました。








お手入れが難しいと思われがちな漆器ですが、きちんと扱えばちょっとした事では傷つかず、丈夫。
漆器は本来、毎日使う事を目的としており、正しく扱うことで持ちが良くなるばかりでなく、美しさにも磨きがかかり、二代・三代と使うことができます。
◇使用後は水かぬるま湯ですぐに汚れを落とし水気を完全にふき取る。
◇直射日光(紫外線)を避け、極端な湿度、温度の変化のある場所は避けて保管する。
◇たまにカラ拭きをすると艶が出て味が出てくる。

一生付き合えるお道具。
代々受け継ぐことのできるお道具。

大切に長くお使い戴ける、お気に入りの作品を探しに、どうぞ足をお運びくださいませ。









※尚、図録、DM掲載外の作品に関しての事前のご予約は承れません旨、予めご了承下さいませ。
(葉)


 漆芸 太田修嗣展 
Exhibition of OTA Shuji
開催期間:11月29日(金) ~ 12月3日(火)
Exhibition : November 29 to December 3, 2019
営業時間:11:00~19:00


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太田修嗣
OTA Shuji
【略歴】
1949年 愛媛県に生まれる
1981年 鎌倉にて漆塗り職につく
1983年 村井養作氏に蒔絵を学ぶ
1988年 神奈川厚木にて独立
1991年 当苑にて個展
1993年 愛媛県伊予郡に工房を移す








京橋 魯卿あん
Rokeian
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