うねり…グルーブ

今回の台風15号。その前後で鉄道やライフラインへの影響が大きく、停電や水道が使えない状態が何日も続くという事態も引き起こした。台風一過で真夏のような暑さに逆戻りした日にクーラーや水が使えないという非常事態はどんなにか負担を強いて大変な事だろう。そして、今日はすっかり秋の気温となり、早々とニットのベストを着ている女性すら見かけた。少しでも早い復旧をと願うが、いまだに解消していない地域もあるとのこと。災害救助法が適用されたというが、この気温の極端な変化に、被害に遭われた方々がどうか体調を崩されないようにと心から祈るばかりである。

本日より『乾漆 鎌田克慈展』が始まりました。今夜が満月という、まさに鎌田先生の個展の初日に相応しい日です。ぎりぎりまで乾かすために、先生ご自身で今朝お持ちになった作品もあります。どうぞ、そんな先生の情熱のこもった作品の数々をご覧いただきたいと思います。


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前回から、また進化し続ける先生の作品が並びます。

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乾漆の花が咲きます。具体的な花をイメージしている物もあれば、特に決めずにお作りになっている物もあるそう。

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縁に薄っすらと金色の影がかかっています。金の正体は、消粉(けしふん)といって金粉よりさらに細かい粒子で、綿でポンポンと付けるそうです。微妙なぼかしが美しい。

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今週の花

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花器: 小山冨士夫 種子島

花: ススキ / シュウメイギク

横から見ると、また感じが違って見えます。秋風が吹き抜けるようです。

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小振りで、たおやかなススキです。金沢から取り寄せたススキなのだとか。

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シュウメイギクがいくつもの蕾を持って今か今かと咲くのを待っています。よく見る白い花ではなく、紫色。茎の造形も面白い。


鎌田先生が付けていらっしゃる作品名「uneri」。「うねり」曲がりくねっている様子や、風が吹いて生まれる波でなく風が吹かない範囲に生まれた波・風が弱まって残された波を指す。先生は能登半島の外浦(日本海側に面している方)にお住まい。先生の思い描く「uneri」は、波打ち際に打ち寄せて、白い波しぶきになる前の沖から寄せてくる様子のことだと。

「うねり」なんとなく曲線的なイメージを持つ言葉。そして、高低、強弱といったメリハリやリズムをも内包している。

何かに似ているなと思ったのが、先日聴きに行ったライブ。会場は久しぶりのライブハウス。こじんまりとしたライブハウスが多い中、かなりのキャパを有する事が出来るそこでの公演は、他とはちょっと違った独特の雰囲気になる。大きなスタジアムやアリーナほどの規模はなく、ホールとも異なる言い表しがたい空気感があるのだ。

広い1階のスペースも2階席も満員御礼状態でオープニング前から、否が応でも皆の気持ちの盛り上がりは当然だったが、何曲目だったろう。

会場の端から端まで後方から聴衆の気持ちというか音楽に酔いしれる感じが一体になって、巨大なひとつのうねりのようにステージに向かって流れていくのが感じられたことがあった。これぞまさしく、グルーブ感!会場にいる全員の人達の心と身体が自然にスイングし、高揚感に包まれているといった、その場に居なければ味わえない表現しがたい感覚。形には描けないし、説明しがたいもの。グルーブは元々レコード盤の針を落とす溝のことを指す音楽用語だった。それが波やうねりの感じから、音楽のある種の感覚を表す言葉に派生していった語だ。

当然、号令をかけたわけでもないのに、その場が大きな歓喜のかたまりになってステージへと向かい、ステージからもうねりが流れ、歌手と聴衆とが一体になったような。その後アコギだけで歌う曲でも、その感じは消えず、ライブの最後まで続いていった。その感覚はその日集った人たちも同じだったと見え、誰もが近頃ない最高のライブだとか、いつもなら素通りする物販のグッズを買ったとか話しているのが聞こえた。

うねり…グルーブ感の波の中で、どっぷりつかって、かく言う自分もLPレコードをジャケ買いしていたのだった()


(藤)



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