朝顔によせて

8月も残り1日。いよいよ夏休み最後の日です。同じ制服の学生さん達で多くを占める両があって、下車する駅がくると一斉に降りていくのは、学校へ向かう改札口や階段に近い両に皆が乗っているせい。通勤電車に制服姿の学生さんたちが戻ってくるんだなあと、休み前の混雑ぶりを想像しながら出勤しました。


そして、当苑も、毎年9月の初めにかけて催している『双頭ノ酒器展』が初日を迎えました。この展示のタイトルを耳にすると、まだ暑さは残るものの、秋の到来を感じます。例年のことながら、開店前に大勢のお客様が並ばれました。


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西岡小十先生の作品のコーナー
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外向きのショーケース

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藤原啓 夢の徳利 


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小山冨士夫 唐津盃 /  金重道明 伊部瓢徳利



今週の花

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軸: 加藤唐九郎 「酔々」
花器: 金重素山 備前耳付花入
花: 木瓜(ぼけ)・うど


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枝物は木瓜。もう木瓜の実が大きく実っていた、実のなる様子が枝に張り付いているよう。



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うどです。こちらも実を用いました。球状に実をつけた様子が、北欧のテキスタイルの意匠にありそうです。


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金重素山先生の花入れの胴に実の影が映って模様の様に見えます。


秋の到来を感じると、初めに書いたものの我が家の朝顔は今が盛り。ちょっと訳ありの朝顔である。たいていの家では、とっくに植えて楽しんでいるであろう頃、ポットの苗がホームセンターの片隅にぽつんと置いてあった。それを買ってきて、空いた鉢に植え替えて毎日水やりをしていた。おそらく売れ残った苗、本葉も少し黄色がかって育つかなと心配したが、一旦伸びだすと勢いが良くなり、みるみるツルを伸ばしていった。慌てて支柱を立てたが、気付くと支柱はおざなりになって、隣のオリーブの枝にからまっている。蕾も次々に付き、いったい何色の花が咲くのだろうと思っていた。と、ある朝、目に映ったのは、鮮やかな群青色。大輪の花に白いラインが打ち上げ花火のように走っている。予想外の美しさに、残り物には福があるなどと、ほくそ笑んだ。

朝顔は酒盛り知らぬ盛り哉

こんな芭蕉の句がふと浮かんだ。師の旅立ちに集まった門人らが別れを惜しんで盃を酌み交わしているが、朝顔はそんな情景には素知らぬ顔で、今が盛りと咲いている。朝顔は、我が家に来た経緯も、わたしの思いとも無関係にひたすら咲きほこっている。その気高さが、一層純粋な青に見えた。


(藤)


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