旧きと新しき

それを受け取った途端、じんわり懐かしい思いでいっぱいになった。自分で焼いたというクッキーを彼女らしく、こちらが気を遣わないようにと帰り際にサッと差し出した。紙袋の中に白い紙の袋の中に入って、「ほんの少しだけ。お茶の時に食べて。」と、控えめな言い方が嬉しくて帰途につく歩みが心持ち速くなった。 『備前細工物のこれから -土で紡ぐ物語』の初…

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