陶房の風をきく ~ 陶工房斿 向付展

金重有邦先生の門下3人による陶工房斿。
金重周作さん、金重陽作さん、齋藤理さん。
三者三様でモノづくりをしながらも、それぞれ影響を受けているというお三方。

当苑では2年ぶり、3回目の展示となります。
そこで、個展に向けてお話を伺いました。




●意識したのは造形
目指したところは生活に根差した器です。機能美や利便性を意識しつつ、いかに器に独創性を加えることができるか。そういったチャレンジの象徴として、今回は「向付」にテーマを定め挑戦されたそうです。


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DMにある伊部火襷向附シリーズは、やりつくされた中でも、何か新しい形を生み出したいと作ったそうです。

お料理屋さんではもちろんのこと、ご家庭でも向附というのは手を出しやすい器の一つ。このくらいの大きさですと、余白も十分生かせますので、お菜っ葉の白和え、焼きいちぢく、鯖寿司なども良いですし、羊羹などの甘いものも。

いつもは大き目なお皿にまとめて盛りつけてしまうようなものを、向付で一人一人に盛りつけるだけで、ケの日から、少しだけハレの日になったような気持ちになれます。



●日々の生活はアイデアの生まれる場
常に意識するのは、手取りの良さ、見込みの広さなど、使い便利の良さ。日々の生活における食事は、ご自分たちが作った作品を検証し、アイデアの生まれる場でもあります。お料理上手な奥様たちの手による、目にも美しいお料理達が、より一層器を生かしているように思います。

また、山を歩くことが多いので、自然から学ぶことは多いそう。間接的には、音楽を聴いたり、映画を見るといったことも影響があるとおっしゃいます。意外なところとしては、お客様から思ってもいなかったようなご指摘も多いそうで、参考になるのだとか。



●習うより慣れろ、です
備前の器を使いこなすのは少々難しいような気持ちがする方もおられるかもしれません。しかしながら、陶工房斿の発信するインスタグラムなど、日々使うところを見ていると、何も構えることなく使えばいいのだと感じます。

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*今回出品作品ではございません。

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*今回出品作品ではございません。

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*今回出品作品ではございません。

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*今回出品作品ではございません。

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*今回出品作品ではございません。

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*今回出品作品ではございません。



●ゆくゆくは備前の土に没頭するために
今一番時間をかけているのは、原料(土や釉薬)の研究、開発だそうです。あらゆる産地から原料を手配できる時代ですので、新しいアプローチとして必須だと感じているのだとか。際限のない仕事ですが、ゆくゆくは備前の土に没頭できれば有り難い、そう語ってくださいました。





唐津、三島、掻き落し、色絵、、、たくさんの手が並びます。こんなもの載せたい、どんどん浮かんでくると思います。
ぜひ実際にお手にとっていただき、その手取りの良さを感じてください。


会期は明日26日(金)から8月6日(火)まで2週間。(8月1日(木)はお休みをいただきます。)

金重周作さん:7月26日(金)~28日(日)
金重陽作さん:8月2日(金)~4日(日)   
ご在廊くださいます。

ご来苑お待ちしております。





2017年に伺った際に、見せていただいた窯。
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長年使われた証。
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(恭)





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