『硝子 津田清和展』 ~作品紹介~

この雨続きで、お庭の手入れが出来ないことにヤキモキしながら傘をさしてお庭を一周。
気付かぬうちに生い茂ったミョウガの葉の根元に花を咲かせ始めたミョウガの若芽が顔を出し始めています。
独特な渋みのあるピンク色は瑞々しさを閉じ込めたまま引き締まった膨らみを持って輝いています。
この長雨でゆっくりお庭も見回り出来なかった間に出来たご褒美のようです。
本日、日中より気温は上がって蒸し暑くなってきています。
金曜日には太陽が顔を出すのではないか……との予報も出ています。
冷ややっこの上に載せて……冷たい素麺のお供に……ひっそりと糠にも漬けて……
しんどい程の長雨の疲れを、季節のお野菜で元気を取り戻したいものです。

さて、今週の金曜日からは約3年ぶりの個展となります『硝子 津田清和展』が始まります。
細かな手技が入る津田先生のガラスは、光の下で愉しんで戴きたい作品が多くあります。
津田先生の会期と共に太陽が顔を出し、この煌きが多くのお客様の癒しの光となって届けば嬉しいのですが……。
それでは早速、いくつか作品をご紹介いたします。

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会場

【食器】

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27:縁高 小 / 28:縁高
大小の四角の角を落とした器。
口縁は金の覆輪が入りスッキリとしている。
立ち上がる面の揺れるような凹凸と、底面に施された細かな波のような鎬模様がとても涼し気。

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20-2.jpg20:小判鉢
舟形のような横長の器は、閉じ込められた気泡が面白い影となって表れる。
砕いた氷に、季節のフルーツ等を乗せても雰囲気が良さそう。

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22-3.jpg22:隅切四方鉢
氷を削り出した様な、美しい鉢。
ちょっとした一品を盛り付けるのに丁度良さそうな、向付のような大きさ。
色鮮やかな季節の野菜のジュレを盛り付けたくなる。

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26-3.jpg26:しずく鉢
タマゴのような変形のお皿には、冷たいトマトとバジルの冷製パスタ等を上品に盛り付けてみたい。

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25-2.jpg25:青緑ねじり菊大皿
沢山の菊型のお皿の中に、一点だけ色付きのお皿。
色とりどりのパプリカのマリネや、タコのカルパッチョなどを乗せたら美しそう。

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62-2.jpg62:アルミ藍段重 M
美しい、二段の蓋物。
可愛らしい角砂糖や小さなお菓子をそっと忍ばせておきたい。


【お茶道具 他】

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9-2.jpg9:白瑠璃碗
恒例の白瑠璃碗は、いつ見ても六角形のカットが綺麗に並んで、いつまでもその光と陰を愉しんでいたくなる。

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66-2.jpg66:面取振出
スリムな振出には、やはり小さな金平糖が似合うでしょうか。

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63:真鍮黒筒ふたもの
色ガラスと真鍮を合せた蓋物。
一目では硝子と分からない作品ですが、蓋を開けるとそのつるりとした所謂ガラスの質感が見て取れる。

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71-2.jpg71:斫丸ふたもの
小さな丸い蓋物には、和三盆の小さなお菓子を入れてもいいかも。

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64-3.jpg64:青銅筒ふたもの A
こちらも銅を酸化させた緑青の蓋物。
蓋の内側にも亀甲のような面白い模様が浮き上がっている。


【酒器】

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11-2.jpg11:鎚目丸片口
細かな鎚目の片口も先生の人気の作品のひとつ。

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4-2.jpg4:八角コップ
爽やかな梅酒をたっぷりと味わいたくなるような美しいグラス。

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7・35-2.jpg7:金縁面取酒呑 / 35:瓢酒瓶 A
小さなぐい呑サイズの細かな面取りの酒呑には少し小さめの瓢の酒瓶を合せてみました。

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8・29-2.jpg8:薄墨金縁面取酒呑 / 29:角瓶 A
上で紹介した酒呑よりも一回り大きな酒呑には角瓶を。

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6・34-2.jpg6:斫酒杯 / 34:八角酒瓶 B
スリムな酒杯には背の高い八角の酒瓶が似合います。


【花入 その他】

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72・44-2.jpg72:青銅盤 / 44:水瓶 A
壁には板状に伸ばした青銅の壁掛け、その足元にはシンプルな花入れ。
今回はこの様なシンプルな花入れを各種ご用意戴いております。

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56-2.jpg56:碧コロ花入 B
小さな真ん丸の花入れは金属を併せて使っており、作品の上下で沸々とした変化が違って面白い見え方。

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49-2.jpg49:瓢掛花入 A
小さな瓢の花入れは、何を併せても可憐に見せてくれます。




大学三年生の時に旅先で見かけた吹きガラス職人の姿に見惚れたのがきっかけでこの世界に足を踏み入れられた先生。
美術系の学校を出たわけでもなく、デッサンもやったことが無かったという。
そんな先生は、地道に技術を身に着けられ、知識を自ら勉強し、様々な分野の引出を得て、柔軟に捉え、それの伴い沢山のテストピースを作られたとか。
それがベースとなって、今の作品が生み出されている。

キラキラと繊細で美しい、涼しげな作品たちが、作られる過程においては火に当てられ真っ赤な塊となって吹き出されている。
一見静かな津田先生ですが、芯の芯は、吹き出される前の真っ赤な硝子の塊のような方なのかもしれない。


雨垂れ石を穿つ
小さな努力でも根気よく続けてやれば、最後には成功する。点滴石を穿つ。

いかにも先生のことを表すことわざのように見えてくる。
真面目に降り続く雨のこの時期、その言葉をかみしめて作品をご覧いただけますと、また一味違って見えてくるかもしれません。
先生も初日金曜日はご在廊下さいます。
是非、ご来苑下さいませ。







※尚、図録、DM掲載外の作品に関しましてはご予約は承れません旨、予めご了承下さいませ。
(葉)


硝子 津田清和展
Exhibition of TSUDA Kiyokazu
開催期間:7月19日(金) ~ 7月23日(火)
Exhibition : July 19 to July 23, 2019
11:00~19:00


津田 清和
Tuda Kiyokazu
1973年 大阪生まれ
1998年 関西大学法学部法律学科 卒業
2002年 金沢卯辰山工芸工房 研修生 (~2005年)
2005年 富山ガラス工房 スタッフ(~2008年)
2008年 奈良県葛城山の麓にて制作




京橋 魯卿あん
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