魯卿あん便り…土味の魅力

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京橋・大雅堂美術店の2階に『美食倶楽部』を開店させた魯山人先生。料理は好評で、美食倶楽部の会員が増えたこともあり青磁・染附・色絵などの磁器の器を主に制作をはじめられた。
その後、朝鮮半島鶏龍山の粉青沙器の再現をめざし、朝鮮半島にも渡って粘土やカオリンを採取した。さらには昭和10年に志野・織部・黄瀬戸などを焼成するために瀬戸式の登窯を新たに築窯するという積極性が多種多様なやきものを生んだ。それらは施釉されたものばかりだが、化粧などしない土味そのものの焼締陶制作にも魅力を感じはじめていた。

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備前土トクリ 共箱 ¥1,000,000(税込)


備前焼き制作に取り掛かったのは昭和24年のこと。金重陶陽宅に滞在し、一週間ほど滞在し、制作にのめりこまれた。昭和27年5月にはイサム・ノグチを連れて備前で制作している。

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作品の大部分が薪に埋もれるような場所に横倒しに窯詰めし、薪に触れる部分と触れない部分をつくる。薪に触れた部分に銀色、触れなかった部分に赤茶色、その境目には金色が出ることもある変化に富んだ焼き色である。本作も灰被りと焼締まった素地の対比が魅力的で、意匠かは不確かだが片方の側面だけ少し凹んでいるのもおもしろい。

京橋 魯卿あん Rokeian
 〒104-0031 中央区京橋2-9-9 ASビルディング1F
 営業時間:11:00~18:00
 定休日:日曜日・祝日
 TEL: 03-6228-7704 FAX: 03-6228-7704
 E-Mail : info@kurodatoen.co.jp
 http://www.kurodatoen.co.jp/rokeian.html


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