獨り酌み、又獨り酌む   『唐津 矢野直人展』より 

獨酌 

獨酌復獨酌 満盞流霞色
身外皆虚名 酒中有全徳
風清與月朗 對此情何極

権徳輿


独り酌み、又独り酌む。
盃に満つる仙(人の飲む)酒の色。
我が身の外にあらわるる物は皆虚名のみ。
酒を飲む中にこそ完全なる徳は有れ。
風清く月朗らかなる時、此の酒にむかえば面白きこと限りなし。


矢野直人先生の酒器の魅力はその静けさにあるのかもしれません。
決して声高に自己を表わすのではないその姿。砂岩を主とした唐津の豊かな土から生まれる、硬く焼き締まった肌は、余分な物を削ぎ落された中にも充実した強さを湛えています。
酒を注ぎ、その肌を愉しみ、口で味わい、盃をあければ掌中で高台の土を眺める。
誰と語るでもなく、独り酒を愉しみたくなる酒器です。


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No.76 皮鯨ぐい呑




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No.28 刷毛目徳利



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No.32 朝鮮唐津片口



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No.62絵唐津ぐい呑


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No.97 斑唐津ぐい呑



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No.35 斑唐津片口 No.107 斑唐津ぐい呑



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No.61 絵唐津ぐい呑



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No.29 白瓷徳利  No.114 白瓷ぐい呑



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No.84 斑唐津ぐい呑


小振りな徳利、豪快でのびのびとした草文の猪口、鮮烈な青の斑盃、隠すかの様にささやかな十字が描かれた筒盃。蛍光灯の光ではなく、これから一日一日と伸びる夜をこんな酒器と共に愉しみたいものです。

会期は6月25日(火)まで。明日23日(日)も終日矢野先生は在廊予定ですので、是非ご来苑下さいませ。

唐津 矢野直人展
2019年6月21日(金) ~ 6月25日(火)

https://www.kurodatoen.co.jp/exhibition/201906210625/





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