先週に引き続き 京橋 魯卿あん にて昭和巨匠の酒器を特集した展示をさせて戴いております。 この機会にぜひご来苑下さいませ。 ・金重陶陽 酒呑 「備前中興の祖」と呼ばれ、手作業での石選りや脚踏みで徹底した土づくりをおこなわれた。その土肌は無釉焼き締めとは思えぬほど滑らかで、隈取や内側の緋色も柔らかい表情を見せ、穏やかな気品を漂わせている。高台周辺の削りや、持った時に手に馴染む質感は正に天才的な妙技であろう。 ・鈴木治 酒碗 スワン 走泥社の創設者のひとりであり、前衛的な芸術作品を数多く作られた鈴木治先生。先生がつくられた酒器は比較的シンプルなものが多いが、本作品は口縁の部分を白鳥に見立て、外側の鎬は美しい羽根を想起させる。まさしくその佇いは湖中に羽を休める白鳥のようで清新である。 ・荒川豊藏 志野盃 土は百草土を単味で用い、志野釉は地元隠居山の長石を水車の力で臼をついて使われた。 「柚子肌」と呼ばれるピンホール状の肌を呈し、豪放な印象を与えるが、その肌は驚くほど滑らかである。 指痕や釉の薄い部分がほのかな緋色を帯びているのも、作品に豊かな表情を与えている。 その他にも物故巨匠作家の作品を多数展示しております。 展示は2月16日(土)まで。皆様のお越しをお待ち申しあげております。 (申) 『魯卿あん 酒器特集展』 2019年2月4日(月)〜2月16日(土) 出品作家(五十音順/敬称略) 荒川豊藏・岡部嶺男・金重陶陽・北大路魯山人・鈴木治・辻清明・藤原啓・八木一夫ほか 京橋 魯卿あん Rokeian 〒104-0031 中央区京橋2-9-9 ASビルディング1F 営業時間:11:00〜18:00 定休日:日曜日・祝日 TEL: 03-6228-7704 FAX: 03-6228-7704 E-Mail : info@kurodatoen.co.jp http://www.kurodatoen.co.jp/rokeian.html 黒田草臣ブログ しぶや黒田陶苑 ※無断転載、再配信等は一切お断りします |
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