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<<   作成日時 : 2019/02/02 18:25   >>

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手袋をしていなかった手の甲が急にこわばってきて、さっきまでの風が冷たい湿り気を帯びてきた.。
と思ったら、急に雨が降り出した。山沿いでは降雪、平野部でも雨から雪に変わるかもしれないとの天気予報で、気持ちが煽られ、雪用の滑らない靴を探し始めた一昨日の晩。この冷え方なら、たぶん大丈夫と思いながらも、ちょっと緊張して目が覚めたのが昨日の朝。


心配も徒労に終わったものの寒いことには変わりなく、これから寒さも厳しくなる2月がスタートしました。
そして、『梶原靖元展』も昨日が初日です。軟らかそうな革の黒いトートバッグを小脇に唐津から先生がいらっしゃいました。
コートを着ていらっしゃらないし、抱えてもいらっしゃらない。
「先生、コートは?」 「これで、来たんだよ。」とジャケットを指さす先生。
「朝起きて、窓を開けたら、暑いなと思ってね。」 寒い寒いと念仏のように言っている自分とは大違い。
そんなパワー全開の梶原先生、沢山の作品をお作り下さっています。


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店の外から見ても、お分かりになると思います。


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隣の展示スペースには当苑でお馴染みの先生方の器が並びます。

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今週の花



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漢字で書くと、とても雅な名前の花。名前の由来は様々なようですが、ウグイスがこの茂みに入って隠れる様子や、枝を渡り歩く姿を「神楽を舞う」ようだと例えたそう。ウグイスが鳴く頃に開花します。





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梅一輪 一輪ほどの 暖かさ

この句が思い浮かびます。







梶原先生は、常識と思われている事、伝統的・習慣的に行われてきた唐津焼に対しても、「どうして? なぜ? 本当だろうか?」と、まず疑問をもたれる。その土地の歴史・風土・人々の生活習慣や慣習・生業を鑑みたうえで、さらに想像し考察される。
前例に倣うのではなく、試行錯誤を繰り返しながら、作陶を続けて来られた。
陶土も見た目が同じようであっても形に出来るかを調べるために、工事現場や崖が崩れた場所にも足を運び、許可の上で抱えられる大きさの石を持ち帰る。それを建築用の木槌で叩いてすりつぶすそう。釉薬に関しても検証し工夫されて、手作業される。


今月、喫茶去の担当で、あるお菓子を選んだ。日本固有に自生する「鬼くるみ」を使ったお菓子。渋みがなく、噛むと深い味わいのある「鬼くるみ」。一般に市販されているくるみの殆どが輸入品であるのに対し、こちらは流通量も少ないため、とても稀少で値段も高くなってしまうそう。
殻が非常に硬く金槌で叩いたくらいでは割れない程の硬い殻ゆえに、鬼と名が付いている実。それを、現在でもくるみ割り専門にする人が手割りで一粒ずつ割っているのだと教えてもらった。
包む餡の材料である小豆も一粒ずつ、ひねたり欠けたものをよけて、職人が3時間以上かけて付きっきりで煉りあげるという。そうでないと、日々の気温や湿度の変化を見極めながら焦げ付かぬようにするのは無理。


梶原先生の作陶と「鬼くるみ」のお菓子作りに、自らの経験や感覚を信じ尊重すること、手間や時間を惜しまないことが、いかに大変で、かつ素晴らしいことかと再考の機会となった。機械、はたまたAIの活用で人手不足や時間の短縮、均一化を主眼にせざるを得ない昨今。それらを排除するのは到底不可能なことだが、すべてを委ねることが人間の本来有している生物としての本能を知らぬ間に風化させていくような気がして、身につまされた。
今一度、自分の持ちうる感覚を研ぐ必要があるのではないか。
とはいえ、手袋やコートを持たず寒風を身に受ける勇気は持ち合わせていないのだけれど・・・。



※1 青花白瓷壷(大) 箱無 \43,200
※2 白瓷壷(小)    箱無 \21,600
※3 飴釉一輪差し   箱無 \15,120



(藤)




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