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zoom RSS 太田修嗣先生にお話し伺いました。〜手数をかけた存在感・質量感〜

<<   作成日時 : 2018/12/06 12:04   >>

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太田修嗣先生の漆器をお出迎えすると年末を実感します。
今年は日本全国天気が荒れて様々な被害がありました。
太田先生の工房の倉庫の裏山も土砂崩れをして全壊してしまったそうです。
でも、保管していた材は無事。ドタバタと手を尽くされて、今は倉庫を再建しているそうです。


そんなご苦労があっても、良い方向にとらえ
「まだまだ仕事しろ」と天空からの声がしたような気がしたと仰ってました。
「でもやっぱりソラ耳だったのかな・・・」という笑いも加えて。


昨年はノミで彫ることに多くのお時間をかけて制作した作品をご出品いただきました。
今年もノミが活躍したそうです。
太田先生はご自身では「飽きっぽいところがある」と言いますが、
今は「やってみたい!」が続いているそうです。
そして、「根来は洗朱が似合う」と改めて再発見されたそうです。




形の構想
構想を図面に引くところで、一旦は出来上がります。
丸モノ、角モノは高さ径を側面図に起こします。角度や深さ等を採寸します。2〜4時間くらいです。
指物については側面図に加えて組木のあたり(強度を考えながら)をつけ採寸、キッチリと描き込むので、一日から二日、三日かけることもあります。

生地の生成
図面をたよりに帯鋸、丸鋸等で製材、荒形をつくり、ロクロやカンナ盤等で製作にはいります。
この段階で構想と図面との齟齬(図面と立体との相違の部分がみえてくる)を調整、納得のいくフォルムをめざします。ロクロで1〜2時間、指物で2〜3日間くらいです。ロクロの場合、当て型を作ってからは、約30分くらいの作業になります。

塗りの工程
塗りは細分工程となりますので、省略しますが、おおよそ表裏で30工程、延べ30日間といったところです。

材木の仕入れ
生地となる原木は、冬だからこそ仕入れるそうです。
大雑把に言いまして、夏は材に虫が入りやすいそう。




日々、漆器に触れあっている太田先生。
以下のようなお話で締めくくってくださいました。


 工芸品の中で塗物の最大の特徴は軽さ。
 そして手数(工程の多さ)をかけた存在感のような質量感にあると思っています。

 「食べる」ってことは「生きる」と同義語だと思っています。
 人が「食べる」ことで、器が生まれたのでしょう。
 美味しく「食べる」願いは古も今も変わらないのでしょう。
 DNAに組み込まれた「なつかしさ」のように。




池波正太郎著『散歩のときに何か食べなくなって』を読んでいて
「新しい新しいといっても、究極のあたらしいものというものは何一つないのだ。
新しいものは、古いものから生み出されるのである。」という言葉がありました。

今年は東京国立博物館で縄文展が開催され、部分的に漆が塗られた作品も展示されていて、古いものにもかかわらず今をもってモダンに映るのは不思議な感動がありました。人にとって大切な「食」のお供である器が、古くから大切に作られ生活とともにあったのだと改めて感じました。



太田修嗣先生の「やってみたい」が続いているという「洗朱」
洗朱の作品他、いくつかご紹介いたします。


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22 洗朱根来平鉢(朴) 各¥14,040(税込)




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28 洗朱根来角丸四方小皿(朴) 各¥11,880(税込)




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7 洗朱根来大碗 U(欅) 各¥28,080(税込)




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17 洗朱根来高盤菓子盆 T(朴) ¥43,200(税込)




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40-2 洗朱根来盃(欅) ¥10,800(税込)  
41-2 洗朱根来馬上盃(欅) ¥10,800(税込)




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29 洗朱根来長小皿(朴) 各¥11,880(税込)




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33 洗朱根来板(朴) 各¥21,600(税込)




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42 洗朱根来角切盆(朴) 各¥30,240(税込)




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16 洗朱根来中次 ¥108,000(税込)




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53 レンゲ(朴) 各¥6,480(税込)



【漆芸 太田修嗣 展】
 2018年12月7日(金) 〜 11日(火)
 11:00〜19:00
 しぶや黒田陶苑




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