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zoom RSS 志野・瀬戸黒 加藤亮太郎展

<<   作成日時 : 2017/11/08 21:11   >>

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朝晩の気温差が大きくなってくると、我家の柿の実がグッと赤味を増してきます。
一番の食べ頃を毎日のように偵察しにやって来る鳥達が、一突きすると一気に熟し始め、鳥が先か!人間が先か!と睨めっこする毎日が始まります。
そんな美しい柿の実のオレンジ越しに、我が家からは富士山が遠くに望めます。
段々と白化粧が始まる富士山と、柿の実の色を眺めていると、穏やかで美しい志野の色味を連想させます。

さて、今週の金曜日からはそんな美しい志野の茶碗を作られる『志野・瀬戸黒 加藤亮太郎展』が始まります。


窯焚は思索の時間
祖父が生み出し
父が育てたこの龍が
最近やっと私の相棒の顔になってきた
きみにまたがって
はてしない旅に出よう
まだ見たことのない美をさがしに 

        加藤亮太郎



三彩の人間国宝だった祖父、加藤卓男。
お父様は、七代目 加藤幸兵衛。
いつも穏やかで柔らかな亮太郎先生ですが、そんな偉大な存在を一番近くで感じ、それ以上に揺るぎない気持ちで強く、静かに作陶への火種を育てて来られたのではないかと感じます。

今回は志野と瀬戸黒のお茶碗を中心に、お茶にまつわる作品を作って戴きました。
では、いくつかご紹介させて戴きます。



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60:古瀬戸壷
どこか懐かしさを覚える壷は、全体的に飴色がかっており、所々潤いを帯びたように緑色に色づいている。
どんなお花も優しく受け止めてくれそうな、そんな花入れとなる。

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7:志野茶碗
ほんのり緋色に色付いた茶碗は、見込を覗くと赤く熟した木の実が見える。
季節に合ったお茶碗となる。

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10:練上志野茶碗
練上げの茶碗の模様は冬を迎える秋草のようで面白い。

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13:鼠志野茶碗
サッと指で拭ったような箇所、強く真っ直ぐに入った箆先を押し付けたような痕。
口縁はぐるりとカリッと焼けてボディーとの変化が愉しめる。

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17:小倉志野茶碗
初めての雰囲気の釉調のお茶碗。
スッと立ち上がったお茶碗はスタイリッシュな現代の生活にすんなり馴染みそう。

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18:引出黒茶碗
奥深い表情のお茶碗は尽きない味わいがある。
ゆっくりと対峙して語り合いたい作品となっている。

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28:織部黒茶碗
ひしゃげた形が親しみを感じさせるお茶碗。
釉が大きく縮れて割れた下には、釉が薄くなって赤味が強くなった部分が覗いてアクセントとなっている。

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59:織部茶碗
こちらも新しいタイプのお茶碗。
大きく箆で削られたり、傷を付けられた部分には流れた釉が溜まりターコイズブルーのような美しい色に変化している。
黄色味のグリーンと青味のブルーグリーン、黄色っぽい素地が美しく調和するお茶碗となっている。

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67:鼠志野小服茶碗
小さな小服茶碗は女性の私にも気軽に愉しめそうなサイズとなっている。
釉の縮れから見える素地の形がスマイルの口に見えるのが、こちらも思わず笑みがこぼれてしまう。

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72/75:志野酒呑
鉄釉の筆跡がどこかお魚の様に見えてきました。
見込を覗いてもお魚が泳いでいるように見えるのは私だけでしょうか。

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90:織部黒酒呑 / 83:紅志野酒呑
お茶碗が小さくなったような織部黒の酒呑と、強く焼けたスタイリッシュな紅志野の酒呑を合せてみました。

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84:小倉志野酒呑 / 77:練上志野酒呑
ココア色のような現代的な雰囲気の酒呑みと、練り込みのゼブラ柄のような酒呑み。
何だか若い女性でも似合いそうな雰囲気となっています。

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95/92:織部酒呑
大きく削られることにより釉の濃淡でデザイン的になっており面白い酒呑みとなっている。

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31:志野水指
静かに鎮座する姿は、冒頭の先生の言葉の様に、先祖代々から受け継ぐ様々な言葉や思いに耳を傾け、静かに物思いに更ける先生の姿に重なるようです。




閑坐聴松風
かんざして しょうふうをきく

心静かに坐っていると、聴こえてくるのは松が風に揺れる音ばかり。
しかし、日々何かと心が忙しい私達はそんな音に気がつくことも滅多にありません。
茶の湯では、釜の湯が煮えたつ時の音を「松風」と呼び、今、この一瞬を大切にするという、禅の教えが込められています。
「忙しい」とは「心を亡くす」と書きますが、日々急ぎすぎ、忙しすぎて、沢山の大切なことを見落としてはいないでしょうか。

亮太郎先生の作品と共に、忙しない日々の時間の動きをリセットして静かに周りを見渡す時間を作ってみるのはいかがでしょうか。

今回は特に静かな作品が多い印象。
じっくり作品と向き合うと見えてくるものがあるかもしれません。
心が鎮まる空間に、是非遊びにいらしてください。







(葉)










志野・瀬戸黒 加藤亮太郎展

11月10日(金)〜11月14日(火)
11:00〜19:00







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